クレヨンしんちゃんに学ぶ骨盤と体幹の機能【ケツだけ歩き・ケツだけ星人など】

皆さんご存知のアニメクレヨンしんちゃん、ただのおバカなアニメだと思って見ていませんか?実は運動の観点から見るとただのおバカなアニメではありません。そこには機能的な体を手に入れる大きな大きなヒントが隠されていました。それは、主人公野原しんのすけ(以下:しんちゃん)が持つ高いケツ機能=骨盤と体幹の機能です。

 

子どもの頃はただ面白くてしんちゃんのお尻を見ていたのですが、運動の指導者という立場から見ると昔とは全く違う見え方ができるようになりました。

Yusan
あのケツは本当に素晴らしい。 

所詮アニメでしょ。 

Yusan
「所詮アニメ」だって、、、、?

それで済ませてしまうのはもったいない!!! 

 

 

というわけで今回はトレーナー視点で、しんちゃんのお尻について骨盤と体幹の機能に着目しながら熱く語りたいと思います。

ケツだけ歩きもケツだけ星人も、私たちが健康で機能的な体になるために重要な知識が凝縮されています。

骨盤の機能を極めたケツだけ歩き

しんちゃんのおバカなケツ技の代名詞と言えば「ケツだけ歩き」です。

「ケツだけ歩き」は体育座りのような形からつま先を地面から上げて左右のお尻だけで歩くやつです。

実はこのケツだけ歩き、現実ではしんちゃんほどの高速移動は不可能ですが、歩くだけならできます。

というより、全くできないと骨盤の機能がちょっと低いかもしれません。

 

では、なぜケツだけ歩きがでた方が良いか解説します。

ケツだけ歩きは左右のお尻を交互に使って歩いていきます。

お尻で歩く=骨盤を形成する左右の寛骨が交互に前後の回旋を行い体重を左右に預けていきます。

骨盤は寛骨+仙骨+尾骨から形成されています。

寛骨は腸骨・坐骨・恥骨の総称です。

ケツだけ歩きをするには、この左右の寛骨がバランスよく交互に前後回旋する必要があります。

参考:ヒューマンアナトミーアトラス2019エディションに一部編集を加えました

動くことと左右差が無く動くことが重要です。

片方だけしか動かない、左右のバランスが悪いと良いケツだけ歩きはできません。

 

また、坐骨が接地面(通常歩行で言う足の裏)となるので坐骨に感覚が無いといけません。

さらに、片方のケツが浮いている時は反対のケツに体重が乗るので殿筋群や体幹の筋群を働かせていないとバランスが崩れて倒れます。

通常歩行時にも本来の機能を持っていれば左右の寛骨は前後に回旋していますし、殿筋群と体幹の筋群でバランスをとっています。

ケツだけ歩きが全くできないということは、もしかすると通常歩行時にもこの骨盤周囲の機能が低い可能性があります。

体やお尻がやたらと左右にフリフリする人や、歩幅が小さい、歩くスピードが遅いなど歩行の機能が低い人はケツだけ歩きから学ぶものはとても大きいと思います。

しんちゃんのようにいきなり体育座りでは無理という方は、脚を伸ばした姿勢で良いのでケツだけ歩きをやってみてください。

骨盤周辺のほぐし運動にもなるので結構おすすめです。

 

真剣おケツ取り・ケツでつかまるなど強力な「ケツで挟む力」

映画でよく見かけるのですが、しんちゃんは何でもお尻で挟んでしまいます。

それも超強力な挟む力です。

しんちゃんのケツの筋肉が隆起する描写が、相当に鍛え上げられたお尻であることを物語っています。

例)

真剣白羽どりをお尻でやってしまう「真剣おケツ取り」(映画:オタケベ!カスカベ野生王国 2009年)

激しく動く敵の攻撃を受け止めてケツでつかまり続ける(映画:爆睡!ユメミ―ワールド 2016年)

 

ではこのお尻で挟む力がなぜ重要かというと、コアの機能に関わるからです。

コアというより体幹の機能と言った方が伝わりやすい人もいるかもしれません。

コアを作るのは腹筋周りの筋肉だけでなく、お尻の筋肉も超重要です。

お尻の筋肉を締めることは下からの腹圧を高めるためには必須ですし、お尻の筋肉は全体的に姿勢の安定に深く関わっています。

正しい姿勢で立つ、動作に対して体がブレない、ぶつかられたりしてもバランスを崩さないなど、脊柱を保護してケガをしない動きをするなど、コアの機能(体幹の強さ)というのは最近広く知れ渡ってきました。

体幹やコアというから腹筋群や背筋群に多くの注目が行きがちですが、ケツの機能も同じくらい重要です。

ケツを締めて圧をかけておく力が低いまま動作を行うことはケガや不安定な姿勢の原因になります。

ケツをしっかり締めれないと、しんちゃんのように挟むことはできません。

つまり、しんちゃんのように強いケツの力は強いコアの象徴でもあります。

後述しますが、この高いコア機能がしんちゃんの5歳児離れした身体能力を引き出している大きな要因と思えてならないのです。

完璧なヒップヒンジで股関節の筋群を使いこなすケツだけ星人

「ブリブリ~、ブリブリ~」の声と共にケツを丸出しにして繰り出される「ケツだけ星人」。

教育上悪いとのことで最近の地上波ではもう流れないようになったとか…。

これは非常にもったいない!!

子どもたちにお尻を出して真似をしろとは決して言いませんが、形は真似してくれてもメリットしかありません。

公序良俗に反する時と場合にはしないでくださいね)

 

というのも、ケツだけ星人をするには2つの機能が必要になるからです。

まず1つ目は人間の基本動作の1つであるヒップヒンジができることです。

ヒップヒンジとは図のような状態で、股関節を屈曲させる動作です。

背中が丸まったりしてできない人も多いです。

 

そしてケツだけ星人ではこのヒップヒンジの状態から前後左右あらゆる方向に移動したり上下に動いたりします。

つまり、ヒップヒンジの状態で股関節、膝関節、足関節の筋肉を自由に使いこなす必要があります。

これが2つめの必要な機能です。

 

ヒップヒンジができる、しかもそこから自由に動き回れるなんてメリットしかない。

ケツだけ星人は体の機能と高いコントロール技術が求められる素晴らしい運動です(笑)

5歳児離れした身体能力は「アニメだから」ではなくケツのおかげ?!

ここまでクレヨンしんちゃんの「ケツ」について熱く2000字超も語ってしまいました。

作文用紙4枚分以上もしんちゃんのお尻について真剣に語った人は日本にも数人だと思います。

あと少しだけ語らせて下さい。

しんちゃんと言えば、映画ではアメフト選手さながらの動きで走りながら敵をかわして宙返りしたり、綺麗なお姉さんを見つけるとほぼスピードを落とさず鋭角に方向転換をしたりします。

そしてそれらの動きの中でも絶対に姿勢を崩さない、見事に着地するといった5才児離れした身体能力を持っています。

「いやいや、アニメだから」っていうかもしれませんが、、、、ここまで長々と語ってきたしんちゃんが持つ「高い骨盤の機能」「強力なコア」「自在に下半身の筋肉を操るコントロール能力」を持ってすれば全然非現実的な話ではないように思います。

安定した姿勢には高いケツ機能と筋肉のコントロールは必須です。

もちろん動作や姿勢のすべてがケツの機能だけで決まるわけではありませんが、もし「ケツ機能」が低いなと思った方はトレーニングしてみると良いかもしれません。

 

以上、クレヨンしんちゃんから学ぶ骨盤と体幹の機能でした!

 

Yusan
記事に関して何かご質問がある場合はこちらまで。 

参考資料に使ったヒューマンアナトミーアトラス2019エディションはこちらから

https://www.visiblebody.com/ja/anatomy-and-physiology-apps/human-anatomy-atlas

Yusan
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