「今日の調子はどうや?」

「今日の調子はどうや?」

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レッスンの1番最初、アップの時に子ども達によく聞く言葉だ。競泳の子に関してはほぼ確実に聞いてる気がする。

 

泳ぐのは本人。どこまでも自分ごと化してほしい。

 

子どもによって返答は様々で、「良い」とか「悪い」というわかりやすい返答をする子もいれば、首を傾げてしまう子もいる。自分の調子に対してそこまで向き合った経験がなかったのだろうなという子は、不思議そうな顔をするが、何度もレッスンに来てくれているうちに答えれるようになっていく。

 

答えるようになるだけでも大きな成長と僕は思う。アップはその日の準備でもあるが、状態を確かめるためのものと思う。調子の良し悪しに応じて何らかの変化を自分でつけて良いはずだ。それに、自分のことを拙い言葉でも、客観的に言語化して伝えることはこれからスケールの大きな選手になるには必須のステップだと思う。

自分も常に初心者でいたいと思う。だからヨガを習い続けてる。

 

そして調子を聞く時に意識していることがある。とある男の子のエピソードを例にしたい。彼は何度もレッスンに来てくれているのだが、調子を聞くと90%の確率で「普通」と答える。確かにレースでも絶好調や絶不調は少なく、安定して実力を出せるタイプだ。

 

だからこそ、彼が「調子が良い」と答えた時は、一旦冷静になるようにしている。何かが普段と違うからだ。彼にとっての調子が良い=普通の状態であるはず(実際の泳ぎやレースの結果が物語っている)が「調子が良い」とごくたまに答えるからだ。

 

 

これに惑わされちゃいけない。本当に調子が良い場合もあるが、体と泳ぎが軽すぎて空回りしている可能性もあるからだ。大切なことは言葉そのものの意味だけでなく、変化と文脈だ。水泳の個別指導という特殊な立場である以上、所属チームの先生方ほど毎日のように選手と接するわけではない。

自分たちの練習会。定期的に苦しみ、実験するからわかることもある。

 

レッスンとして会うのは週1回〜月1回程度だ。それでも選手の変化というのには敏感になるし、何度もレッスンに来ている子であれば、アップで25mも泳げば「今日はそんなにやる気なさそうだな」ということくらいわかる。ここでも文脈が生きてくる。そんな泳ぎでも本人は調子が良いと答えたりするからだ。

 

 

 

でもだからといって、「君は今日、実は調子悪いよ」とかは言ったりしない。あくまでもそれは本人にしか感じ取れないものであって、僕が決めつけるものではないからだ。それとなく、レッスンの内容を変えたりしながらできるだけ本人で気づいていけるようにしている。

 

 

 

何でもかんでも言ってしまうのは簡単だと思う。言わずに我慢して、気づいてたらそうなってたようにしてあげるのも指導者の役目。FORMSが目指すのは自分で感じ、考え挑戦を楽しめる選手の育成。多くの生徒さんは伸び悩みをきっかけにして来てくださいます。特効薬を欲しい気持ちもわかる。

 

 

でも、今伸び悩んでいる理由の根本は自分との向き合い方にあるはず。そこがないままに、改善点だけを伝えても、それがどんなにドンピシャなことであっても改善されない。改善されても、またすぐに壁がやってきて自力で乗り越えていくことができなくなる。これだとタイムは伸びているけど選手として、人としては成長していない。

 

 

 

いつからか水泳を教えたいと思うようになった。きっかけや時期は覚えてないけど、今みたいな形で実現するとは思っていなかったと思う。でも、この形だからこそできたこともたくさんあるし、もちろんこれからも続けていく。指導するようになってもう数年経った。水泳に限らず、物事は共通項が多い。その中で得た気づきというのも伝えながら、自分たちのもとに来てくださる方々を幸せにしたいと思う。

 

この記事のコーチ

【尾崎優作】
障害を持つお子様から競泳選手まで幅広く指導。
パーソナルトレーニング(オンライン可)でも行動や考え方が変わると評判。
詳しいプロフィールはこちら

 

 

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