【競泳】クロール、背泳ぎのプル練習でキックが入ってしまう?

先日、バタフライのプル練習でキックを打ってしまわないようにという内容をブログに書きました。→バタフライのプル練習でキックを打っているそこの君!これは、クロールや背泳ぎのプル練習でも言えることだと思います。キックを打って誤魔化さないからこそ得られる恩恵(姿勢の安定、軸の安定)がありますので、次の練習から実践していただければなと思います。

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姿勢の安定につながる

少し解剖学的な話になりますが、姿勢を安定させるために必要な筋肉、機能とはなんでしょうか?

「全身の筋肉の協調」と言ってしまえばそれまでですが(笑)

おそらく、みなさんは「体幹」「コア」「お腹の筋肉」などが思い浮かぶと思います。

 

そうです。

そういった機能を使い、「脊柱の安定」を図ることで姿勢は安定します。

実はプル練習はその機能を高めるために非常に役立つ練習です。

「ストロークの強化だから、ちょっとくらいキックが入ってもいいや」と思って、足先でちょこちょこ蹴っていてはもったいない!

 

キックを打たないからこそ、下半身がふらつきやすくなります。

そこで、体幹やコアと呼ばれる部位をしっかりと意識し、機能させて姿勢が乱れないようにクロールや背泳ぎのプル練習をすることで、泳ぎの姿勢に繋がってきます。

 

ではどうやって意識をすれば良いのでしょうか。

まず泳ぐ時の姿勢の基本となる、お腹を引き上げて腹横筋をはじめとしたコアの筋群を働かせます。

次に、プルブイをお尻、お尻の穴と内ももの筋肉(骨盤底筋群、大臀筋、内転筋群)でしっかりと挟み込みます。

少し押さえつけるくらいの意識で大丈夫です。

プルブイを意識して挟む理由は2つ

1.太ももにプルブイの浮力がきて、腰が反りやすくなるのを防ぐ

2.お腹周りの筋肉が内転筋群や臀部の筋肉と筋連結しているから

 

プルブイをつけるとキックを打たなくても下半身の位置が高くなります。

だからと言ってそれに甘えて力を抜いていると、腰が反った姿勢になりやすく、ストリームラインの悪い癖づけにつながります。

また、ここでしっかりと抑えておくことでキックを打った際にも骨盤、脊柱が安定しやすくなり、スイム時の姿勢も安定します。

 

筋連結について。

お尻の筋肉と内転筋は腹部の筋群と筋連結をしているので、両方が機能している方が姿勢が安定しやすくなります。

腹部の筋群を鍛えるクランチ、ツイストクランチの際や腹式呼吸、ドローインの練習をする際に、仰向けになって膝を立て、両膝で柔らかいボールやタオルを潰すように挟みこむことがあります。

これは筋連結を意識しており、そうした方がお腹の筋肉も機能しやすいからです。

 

プル練習でも同じことが言えます。

しっかりと挟むという行為は、脚の鍛錬ではなく、筋連結を意識して腹部の筋群を働きやすくしています。

結果的に脊柱と骨盤を安定させる能力が高くなっていきます。

左右の軸を安定させる

クロールや背泳ぎでは、手足を左右交互に動かしていくので、軸が左右にブレやすくなります。

もちろんこの軸ブレが大きいと、水の抵抗を受けやすく、さらには力を効率良く発揮することができません。

 

プル練習では、キックを打てない分、通常のスイムより軸のブレが顕著に分かります。

ストロークの度に、脚が左右に大きく振られていませんか?

プル練習で、キックを打てばこの左右への軸ブレは小さく見えます。

でも理想は、キックを打たずしても安定できることです。

前章で紹介した意識はもちろんのこと、骨盤の角度にも注意する必要があります。

お尻の穴を締め、やや腰を丸める方向に力を入れ、骨盤をフラットからやや後傾に保つ必要があります。

 

特に背泳ぎではその傾向を強くする必要があります。

骨盤がやや後傾し、腹部と臀部の筋肉が機能し、肋骨と骨盤の距離も前傾位の時より物理的に近くなり、腹圧が高まることで安定します。

是非、誤魔化しのキックが入らないよう意識してプル練習をしてみてください。

きっとスイムでの安定感も増します。

試合のための練習か練習のための練習か

今までプル練習でキックが入っていた人が、意識してキックが入らないようにすると、突然つらくなるかもしれません。

今まで楽だったサークルもきつくて回れないかもしれません。

 

でも、一度思い返して欲しい。

 

サークルを回るために練習をしているのでしょうか?

練習のために練習をしているのでしょうか?

最終的には試合で良いタイムを出すために練習しているのか?

目指すべきところは?

 

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以上です。

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