バタフライのファーストキックのタイミングについては以前も書いたと思うのですが、今回はもっとスピードを上げたいとかフラットに泳ぎたい時に意識してみるといいかもよって内容です。
キックのタイミングだけがバタフライの決定要因ではないですし、泳ぎにはそれぞれの特徴があるので、今回の内容だけでタイムが出るかどうかは保証できないですが参考までにどうぞ。
結構前の記事では、楽に泳ぐためということで基本的なことを書きました。
まえのやつ→https://yu3trn.com/swimming-butterfly-kick/
ファーストキックのタイミングは手のエントリーに合わせるということでした。
エントリー直後にキックを入れたいので、それまでに予備動作のアップキックを始めておかないとって書いていました。
楽に泳ぐ分にはこれで良いのですが、じゃあスピードを出そうと思った時に、このタイミングには2つ弱点があります。
①テンポが上がりにくい
②手から潜ってしまうので、フラットなバタフライになりにくい
そもそもフラットにバタフライを泳ぐには
そもそも上下動の少ないフラットなバタフライを泳ぐために大切なことは、頭やエントリー直後の手の位置が水面から離れすぎないことが大切です。
水面から離れすぎる=潜りすぎる、息継ぎ時に上に出すぎると上下動を生みます。
そのためには、低く前に飛び出す息継ぎをすることがまず大事になります。
そしてもう一点、頭と手を高い位置に保つとなると、代わりにどこか沈めてあげないと重心移動ができず前に進みません。
ということで、沈めても沈まないあいつ=肺(胸)を沈めてあげましょう。
丁度、このストレッチをしている時みたいな姿勢になると良い感じです。
実際には手はもっと体と平行くらいまで下げますが、イメージはこんな感じで胸が落ちて頭と手は高い。
そのためにも、背骨がしっかり動くようにトレーニングをしたりストレッチをすることが重要になります。
エントリー後は頭と手は水面の高い位置に保ち、背骨の動き(胸椎の伸展)を使って肺を沈める(肺に乗るの方が分かりやすい?)。
まずはこれが必要かなと思います。
キックのタイミングの基準を背骨にする
前章のことができることが前提としてファーストキックのタイミングの説明をします。
前章で紹介したようにバタフライは背骨の動きをしっかり使って泳ぎます。
ドルフィンキックも骨盤の動きと背骨の動きを連動させています。
ドルフィンキックではダウンキックの直後(ほぼ同時)に胸椎が伸展(胸が反りあがる感じ)します。
ドルフィンキックのこの動きをバタフライに落とし込めればテンポも上がりやすく、上下動も少なくなります。
ドルフィンキック単独なら早いテンポで打てるのに、バタフライとなるとテンポを上げれないとか、テンポが上がると泳ぎがガタガタする場合は動きの始動が体の中心からできていない気がします。
それもあって、ファーストキックのタイミングをドルフィンキックと同じように背骨の動き(胸椎の伸展動作)に合わせます。
バタフライのリカバリー動作の終盤に胸椎が伸展し始めて肺を沈める動作が入ります。
見かけ上は同時ですが、意識的には背骨の動きがあってから、頭や手がエントリーします。
肺を沈めるタイミングで打つので、手や頭のエントリーより少し前にファーストキックが入ることになります。
エントリー前~同時にキックが入るので体が沈みにくいです。
感覚的には、上下動が減り、キックを打った勢いがリカバリーと共に前に伝わりやすいので常に高い位置で泳いでいる感覚が生まれます。