平泳ぎでイマイチ前に進みにくい人の特徴としてストロークとキックのタイミングが上手く合っていないことがあります。平泳ぎはストローク動作とキック動作の両方から大きな推進力を得ることができますが、2つのタイミングが合っていないと、お互いを邪魔しあってしまいます。よく進む平泳ぎをするには、キックとプルのタイミングをずらして、互いを邪魔しないようにします!
平泳ぎの手足のタイミングはお互いの邪魔をしないことが基本
平泳ぎの手足のタイミングの基本は、お互いの邪魔をしないことです。平泳ぎのキックはまず膝を曲げてかかとをお尻の方に引き付け、そこから後ろに水をけっていきます。一方、手のストロークでは、前でとらえた水を肘を曲げながら後ろに押していき、最後に手~肘を閉じるようにして前に戻してきます。
ストロークでは水を押している時に推進力を得ることができますが、この時にもしキック動作を始めるタイミングが早すぎて膝が完全に曲がっていると、太ももの前面に水の抵抗を受けます。ストロークで得た推進力を最大限に生かすことができません。
良くない例↓
手のストロークがが終わって頭と手がエントリーしてから完全に脚をひきつけてキックを打ちます。ストローク中は足をひきつけ始めはしますが、ストロークの推進力を生かすために、完全には引きつけません。また、手がエントリーしてからキックを打つことで、キックをしている時に上半身はほぼストリームラインの時と同じ姿勢で、水の抵抗が最小限になり、キックで得た推進力を最大限伝えて前に進めます。
ストロークの最中は脚を曲げ始めるだけ
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手がエントリーしてから完全に足をひきつけてけり始める。
逆に、キックで水をけっている途中にストロークを始めてしまっていると、キックでせっかく推進力を得ているのに体幹部の前面にたくさん抵抗を受けてしまいます。これは手をかくのが早すぎるパターンです。
手のストロークを始めるのはキックをけり切ってからです。
また、手足が同時に完全に曲がっているこの状態↓両方一緒に曲げてしまうとこうなります。
ここから手足を同時に伸ばしてしまうと、手のリカバリーで受ける水の抵抗がキックの推進力を邪魔してしまい、進みが悪くなります。同時に曲がるまではまだ良いですが、手を先に戻してからけって下さい。
平泳ぎのキックのタイミングの基本はお互いを邪魔しないことです。「手が前に戻ってきて、エントリーしてからキック、ちょっと伸びたら手から動かし始めて、最後に足」です。そのためには同時に手足を曲げ伸ばししません。手→足でも足→手でもいいので時間差を作って下さい。棒人間ですが大まかなタイミングをまとめておきます。
手足手足手足手足手足手足手足手足手足手足手足手足手足手足手足手足手足手足手足….と念じながら泳いでみてください。
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