今回は背泳ぎのキックで脚が沈んでしまう、頑張って蹴っても前に進まない原因とそれを改善するためのキックのコツについて簡単に紹介したいと思います。背泳ぎのキックが進まない・沈む人によく見られる間違いは、①姿勢、②キックの打ち方、③キックの向きです。
①背泳ぎのキックの姿勢
背泳ぎのキックが進まない・沈む原因の1つ目は背泳ぎの姿勢にあるかもしれません。キックの動き自体に問題が無くてもしっかりと姿勢を作って浮かべていないとキックはよく進みませんし、体も沈みやすくなります。背泳ぎの姿勢については別記事にまとめてあるのでそちらを参考にしてみてください。
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上の記事でも紹介していますが、背泳ぎの姿勢のポイントは
・胸のあたりを沈めるようにして肺に乗り、体を後ろへ乗せる
・骨盤をまっすぐ~やや後傾にする
・胸は張らない
・おへそを水面に上げようと意識しすぎない
といったところです。
②背泳ぎのキックのうち方のポイント(動き)
キックのうち方に問題がある場合はもちろん進みませんし、沈みます。次の章でもキックのうち方のポイントを紹介しますが、まずは動きをこの章で解説します。
背泳ぎのキックのポイントは
・太もも、膝をまずは高い位置にキープ
・細かく鋭くちょこまか蹴る
・膝は水面から少し出るくらい
・ただし自転車を漕ぐみたいにならないように注意(太ももをお腹に引き付けない)
ポイントを上げすぎましたが一気に試さず、1つずつ試していってくださいね(笑)
③背泳ぎのキックのうち方のポイント(キックの向き)
背泳ぎのキックで最も重要なのが、このキックの向きです。キックの向きとは水をどっちへ向けて蹴るのか、どっちへ向けて力を伝えるのかということです。キックの役割は推進力(前に進む力)を得ることと、体を浮かせるのを助けることです。キックで進まない、沈んでしまうという人は推進力にならない方向にキックをうっていたり、沈んでしまう方へキックをうっていたりします。
③-1.背泳ぎのキックはクロールのバタ足キックとは違う。踏もう!
背泳ぎのキックは一見クロールのバタ足キックと同じように見えますが、別ものです。それは背泳ぎでは上を向いて、クロールでは下を向いて泳ぐからです。
クロールの場合、足の甲で水をとらえて蹴り降ろせば、プールの底に向かって水を押せるので体は浮きやすくなります。一方、背泳ぎでは上を向いているので、足の甲でとらえた水をクロールと同じ要領で蹴ると水面に向かって水を押すことになり、足はプールの底の方へ向かいますよね。つまり沈む方へ力が働くキックをうっていることになります。
浮くためには、プールの底へ向かって水を押す必要があります。そのため背泳ぎでは、ダウンキックで足の裏で水を踏む意識をクロールのバタ足をする時よりも強く持つ必要があります。
背泳ぎのキックではおおよそ
足の甲7:足の裏3
くらいの割合で意識をもっておくといいでしょう。初めは足の裏で水を捕まえるのが難しいかもしれませんが、意識的にキックをしていくうちに何となく捕まえれるようになってきます。足の裏の役割は体を浮かせることになります。
では、足の甲(アップキック)はどこへ向かってければ良いのでしょうか。
③-2.背泳ぎのキックは上ではなく、真後ろに蹴っ飛ばす
背泳ぎのアップキックでは足の甲でとらえた水は真後ろに蹴っ飛ばします。真後ろと言うのは進行方向の反対です。壁からスタートして泳ぎ始めたのなら壁に向かって蹴っ飛ばします。
先ほども述べた通り、足の甲でとらえた水をそのまま真上(水面の方)へ蹴ると沈みます。そうならないために真後ろに向かって蹴るという理由もありますが、もっと大きな理由は推進力を得るためです。前に進みたいので後ろに向かって蹴るという単純な理由です。
背泳ぎのキックでは足の裏で体を浮かべ、足の甲で推進力を得ます。
そのために踏んで真後ろに蹴っ飛ばします。
背泳ぎのキックのポイントまとめ
ここまでを簡単にまとめると背泳ぎのキックは
水を踏んで、鋭く真後ろに蹴っ飛ばす。
です!
一言にまとまりませんでした!ごめんなさい!笑
実際にご本人の泳ぎを見てみないとわからない部分もあるので、思い当たるところを挙げてみました。
でも何か1つでもヒントになったり改善の糸口になれば幸いです!
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