背泳ぎを楽に綺麗に泳ぐための頭、アゴの位置と揺れ(ブレ)について解説していきたいと思います。背泳ぎをする際にアゴを引くべきなのか上げるべきなのか、そして頭がフラフラ揺れてしまうけどダメなことなのかという疑問にお答えします。
答えから言うと頭は陸で立っている時の自然な位置、もしくは若干引くぐらいでOKですし、ビタっと止まらなくて多少上下左右に揺れても大丈夫です。ただし、普段の姿勢が悪い人は意識を変える必要があるかもしれません。揺れに関しても「揺れ方」によっては注意が必要です。
背泳ぎの時はアゴを引きすぎず上げすぎず頭は自然な位置にする
まずは陸で確認を行います。背泳ぎをするときの頭の位置は普段陸上でまっすぐ立っているときと同じポジションで問題ありません。目線は真上です。普段から猫背や反り腰の人は意識的に背筋をまっすぐにして頭の位置もアゴを引くなり上げるなりして調節する必要があるかもしれません。
こんな感じ↓
おすすめするポイントは首の後ろをまっすぐにしてしわを作らないということです。アゴが上がりすぎていると首の後ろにしわができます。若干アゴを引いて泳ぐ人もいるので、引いてもいいですがイメージはアゴを下げるというより真後ろに軽く引く感じです。もちろん目線が真上なままで。
アゴを上げすぎてしまうと背中は反りますし、アゴを引きすぎると背中が丸まってしまいます。背中が反ったり丸まったりすると水面に顔を出そうと余計にアゴをあげたり引いたりしてしまいがちです。頭の位置が良くないから姿勢が悪くなるのか、姿勢が悪いから頭の位置も悪くなってしまうのかは場合によると思いますが、とにかく頭の位置は背泳ぎの姿勢づくりにとっても大切です。
ですが、いざ水中で仰向けになってみると初めはなかなか上手くいかないですよね。仰向けでリラックスして浮かぶということに慣れていないのが大きいと思います。背泳ぎは進行方向とプールの底が見えないので怖い人も多いです。背泳ぎの姿勢については他の記事にまとめているのでそちらも参考にしてみてください。
頭を自然な位置にすると言っても、水中で自分の体がどのように動いているのかは意外と自覚できない人も多いです。誰かに見てもらえる人はぜひ見てもらって下さい。自分では真っ直ぐのつもりでもアゴが上がっていたりするかもしれません。
目線は真上で、進行方向や脚の方を見ないようにますが、目線だけに頼ると自分は真上を見ているのにアゴが上がっていたり引いていたりすることもあるので必ず体の動きで覚えるようにしてください。目線は1つの基準に過ぎません。
背泳ぎで頭が上下左右に多少揺れても大丈夫
背泳ぎを泳いでいると頭が左右や上下に揺れてしまうことがあるかもしれません。某有名選手のようにペットボトルをおでこに乗せたまま頭が微動だにせず泳ぐのは結構難易度が高めです。
左右の揺れは中心軸が安定していれば気にしすぎる必要はない
まず左右の頭の揺れですが、キックをうったり腕を回したりすることで多少なりとも自然に揺れてしまいます。注意してほしいのが揺れ方です。まず頭のてっぺんから背骨まで一本の軸をイメージします。この軸を中心として頭が少し回るように揺れてしまうのであればあまり気にしすぎる必要はありません。
しかし、この軸を外れて頭が左右に揺れる場合、つまり首をかしげるような動きで頭が左右に揺れているのであれば体がフラフラしてしまうので注意が必要です。
上下の揺れは原因によっては注意が必要
次に上下の揺れです。上下の揺れも少なからず背泳ぎを泳ぐときには出てしまいます。上下の揺れもその原因によっては注意が必要です。
あまり気にしすぎないで良い上下の揺れは、体の動きによって自然に揺れてしまうパターンです。ストロークをして体が前に前に行くことで揺れてしまう人もいます。頭や首を動かしていないけれど、体の動きで自然に揺れてしまうというものです。この揺れはトップスイマーでも揺れています。
一方、注意した方が良い上下の揺れは、首の動きで揺れている場合です。泳いでいる時にアゴが上がったり引いたりを繰り返して頭が上下に揺れているのであれば要注意です。頭は動かさず一定で保つようにしてください。
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