泳ぎを邪魔する力みへの対処法①【”意識”と”力いっぱい”は力みを生む】

皆さんは「頑張って・思いっきり・力いっぱい泳いだのにタイムがイマイチ」な経験とか、「ダッシュするぞ!」と意気込んで泳いだら力んだり緊張して全然ダメだった(バテたとかぎこちなくなった)、8割くらいの力加減で泳いだつもりの方が良かった、といった経験はありませんか?

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無いという方は、そのままでいて欲しいので、これ以上読まないでください。

深く考えすぎる(頭でとらえすぎる)と力みにつながるので、今の良い状況を崩しかねませんので。

これ本当ですよ。

後悔したくなかったら読まない方が良いです。

煽りとかではありません。

はい!ここまで!

力んじゃう、体が緊張しちゃうという人は読み進めてください。


 

*1つの見解であり、必ずしも成果を保証する絶対真理ではありません

前提として、速く泳ごうとする時にどうなっているか

速く泳ごう、ペースを上げようとする時、もちろん体からの出力を大きくする必要があります。

出力と言うのは曖昧な言葉ですが、パワーとか筋力とかそういうのも含みます。

含むんですが、それだけではありません。

人間はそんなに単純じゃないからです。

前に行こうという意志や思い、意識の置き所なども含みます。

意志や思いは筋肉や骨、あらゆる組織に作用します。

強い意志や思いという出力があるからこそ、筋力やパワーで説明される類の強い出力が発揮されるからです。

逆もしかりで、体を動かすうちに気持ちの面が変化してくることもあります。

 

つまり、早く泳ごうとする時に変化させている出力とは「自分が発する全て」です。

全てが影響し合った結果、泳ぐスピードの上げ下げが起こっています。

大切なことはスピードを出して泳ぐための出力のコントロールの仕方だと思います。

もっと言うと、どうやって力を出そうとするかのイメージです。

速く泳ごうとする時、力いっぱい水を押そうとしていないか

速く泳ごうとする時、つまり出力を上げようとする時、どういったイメージを持っていますか?

人によってとらえ方や微妙なニュアンスは違うと思いますが、

・力いっぱい水を押す

・思いっきりキックを打つ

 

力む人ってだいたいそんな感じだと思うんです。

でも、これは余計な力みや体の緊張、強張りを生み、動作をぎこちなくしたりバテやすくしたりします。

それに、特に末端(手足)に意識が行きがちで、体の中心部を使いづらくなり、動きが遅くなり、結果的に効率よく出力を発揮することができません。

ではどういったイメージで泳ぐかと言うと、「速く動かそう」です。

 

スピードを上げて泳いでいる時、のんびり泳ぐときより体の動きが速くなっています。

つまり、最終的に得たい結果は「速く動かすこと」です。

その、速さを出すためのイメージには2種類あります。

・力を込めて速くしよう

・速く動かそうというだけ

 

もう少し分かりやすい例を出すと。

今、その場で腕を振ってください。

まず、スピードを上げるために、「腕に力を思いっきり込めて」腕を振ってください。

次に、スピードを上げるために「速く動かす」というイメージだけで腕を振ってください。

前者と後者でスピードはたいして変わらないと思うのですが、感覚が全然違うと思います。

力んでしまう人は前者なんだと思います。

 

なので、力いっぱい水を押すのではなく、「速く動かして水を押す」で泳いでみてください。

そして、できれば手のひらや足先ではなく、「速く動かすための自分の意識や感覚の所在」をもっと体の中心の方においてください。

ただし、体の中心でも特定の筋肉に意識を置くと力みます。

意識を置くのは骨格です。

特に、肋骨、胸骨、胸椎からなる胸郭から腕が生えているイメージを明確にもち、骨格の中心部から速く動かす意識で泳ぎます

骨格(つまり体のパーツ)を中心から末端にかけて、理想の形で高速ではめていく、配列させていく、連動させていくイメージで泳ぎます。

何かとても大切なこと言った気がします(笑)

意識した場所は力む。

よく練習では「○○を意識して」と言います。

例えば、腕の回し方をもっとこうしてとか。

ところが、意識した場所は力みやすいという特徴があります。

これは悪いことではなく、実際に最初は意識しないと動作はなかなか改善されなかったりします。

新しいことを習い始めた最初の頃は良いのです。

そこから少しづつ、「体が勝手に動く=自動化」という状態になるよう練習を繰り返していきます。

 

問題は、既に習得して体が自動的に動くようになったのにまだその箇所を意識することです。

既に意識しなくても体が勝手にそう動くよう自動化されているのに、意識をするということは自動化された動きを邪魔して、力みを生みます。

なので、試合本番などではある特定の部位や動作に意識しすぎない方が良いです。

特に「大切だ」と言われる部分を意識しすぎると、その大切な部分が力んで本来のパフォーマンスが出ないかもしれません。

 

意識しないとできないという技術は、「それはまだ試合で使える技術ではない」=「まだ身に付けていない」と言えますので、あきらめて、今の自分にある技術を最大限使える状況にした方が得策かもしれません。

体は繋がっているので、その部位の力みが、今ある自分の技術を邪魔することもありますので。

 

本番は特定の体の部位や技術について意識しすぎず、ペースやストローク数など、戦略的なことに思考を巡らせた方が力みが少なくなります。

武術では余計な力みや緊張は死を招くらしいです。

武術では体に余計な力みや緊張があることを、居着くと言うらしいです。

例えば膝が力んで伸びきって、すぐに動けない状態のことを「膝が居着いている」と言うそうです。

元々、生死をかけた戦いで生き抜くための術ですから、柔軟に即座に対応できない「居着き状態」は死を招くと言われてきたそうです。

対応できない、動きが遅くなるのと密接に関連していますが、体を効率良く使えなくなるために、「負けて相手に殺される」。

そういった意味でも居着きは死なんです。

そして、居着きは地面を強く蹴ろうとか、刀を強く握ろうとか、そういった末端への強い意識や筋力を出してやろうという意識の仕方から生まれるようです。

 

これは水泳でも同じですね。

水を強く思いっきり力をこめて押してやろうとか、手足に主眼を置いて力を出そうというのは居着きを呼ぶのでしょうね。

幸い個人スポーツなので、相手に意表を突いた攻撃をされることはありませんが、体の動きがぎこちなく、効率悪くなることは共通しています。

さいごに

今回は、スピードやペースを上げて泳いだ時に「力み」が生まれる時の対処法について書きました。もちろんここで書いたことだけが原因や対処法の全てではありませんので、1つ参考までにどうぞ。手足などの末端に強く力を込めようとせず、体の中心部を速く動かそうといったイメージで力まず、居着かず泳いでみてください。

 

続き↓

泳ぎを邪魔する力みへの対処法②【末端や特定の筋肉を強調すると力む】

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