泳ぎを邪魔する力みへの対処法②【末端や特定の筋肉を強調すると力む】

前回に引き続き、泳ぎの中で生じる力みに対する対処法について書こうと思います。頑張って泳ごう、スピードを出して泳ごうとした時、余計な力が入ってしまう=力んでしまうとすぐに疲れてしまったり、頑張ったわりに進まないということがあります。

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これは何も上級者だけでなく、初心者にも当てはまる内容です。

前回は、「意識」と「力いっぱいの気持ち」が力みを生むという内容でした。

https://yu3trn.com/rikimi-swim/ ‎

フォームを良くしようとすると、意識する体の部位は少なからず力むということ。

力を込めて水を押そうとすると力むということ。

この2点を紹介しました。

 

ですが、全くどこにも意識を置かないとか、どこにも力を入れない状態では、体を動かすことができません。

体を動かすには少なからず、動きの起点となる場所と動き方があるはずです。

この動きの起点と言うのは実際に動いている体のパーツと言うよりは、

・自分がどこから動かしているかの感覚

・それに伴って、繋がっている部位が力まずにある程度勝手に動くけど、伝わってる感覚

こういった感覚をいかに得るかの話になってきます。

 

そこで今回は、

・動きの起点にしてしまうと力んでしまう部位

・そうならないために起点とすべき部位

について書いていきます。

 

*1つの見解であり、必ずしも成果を保証する絶対真理ではありません

特定の筋肉を強調し、起点とすると力みむ。繋がりが切れる。

まず動きの起点としてしまったり、意識してしまうことで力むのは筋肉です。

 

ボディメイク目的の筋トレをする際、特定の筋肉に「効かせる」という意識で動作を行いますが、これはスポーツではあまりよろしくないです。

なぜならスポーツ動作は複合的であり、体のあらゆるパーツの連動的な繋がりで成立しているからです。

特定の筋肉を意識してしまうと、その筋肉に力みを生じさせるだけでなく、不自然に一カ所の動きを強調することになり、動作の繋がりが不自然に切れてしまいます。

これは筋トレでも場合によっては言えることで、特定の筋肉を意識すると重量が上がりにくくなったりします。

特に動作や使う関節の多い複雑な種目では体感しやすいです。

ですがボディメイクとなると効率よく特定の筋肉を追い込みたいので、特定の筋肉の意識が有効になります。

筋トレをスポーツに活かせる人とそうでない人の違いもこういったことの使い分けにあると思います。

 

水泳での例も挙げると、クロールのプルでは広背筋を使いますが、広背筋を意識し、広背筋に強い力を入れるイメージで泳ぐと力みますし、広背筋しか使えません。

当然プルでは広背筋以外にも様々な筋肉を使います。

ここには発想の転換が必要で、「広背筋を使ってプルをする」ではなく、「プルをしたら広背筋が使われる、使われる筋肉の1つとして広背筋がある」というイメージを持ちます。

 

当然ですが、泳ぎの中では意図的に締めたり、伸ばしたりして動かさないといけない部位があります。

それらも結果的には筋肉が働いて締まったりしていますが、「筋肉をつかったから動く」ではなく「動いた結果、筋肉が使われる」のイメージを持ちます。

「締める」の例だとお尻ですね。

生理学的には骨盤底筋群が締まることですが、動作のイメージとしては「お尻の穴を締める」だけでお尻の筋肉を意識するわけではありません。

お尻の穴を締めようとすれば、それに必要な筋肉は勝手に使われます。

もっと強く締めなければいけない場合も「お尻の筋肉を強く締める」ではなく、「お尻の穴を強く締める」だけです。

 

「動かす」というイメージの起点は「その動作を行う」です。

体の末端で強く水を押そう、蹴ろうのイメージは力みを生むかも

まず特定の筋肉を強調したり起点としたりしてはいけないことは何となくわかって頂けたかと思います。

「動かす」というイメージの起点は「筋肉を動かす」ではなく「その動作を行う」ですが、その動作を行う時にも起点にすると力む部位があります。

それが末端です。

末端と言うのは手先足先のことです。

例えばプル動作中、末端の手先で何とかして強くかいてやろうと思ったりすると力むだけであまり大きな力は出ません。

こういった状態をよく「手でこねくり回す」とか、「体を大きく使えていない」 と言ったりします。

使いたいのは体幹部にある大きな力を出せる体のパーツです。

勘違いしてもらいたくないのが、「手先足先が無いものと思って動くこと」ではありません。

そこに神経が行っていない、感覚が無い状態ではありません。

どう動いているかは認識しているし、コントロールもできるけど、動作の起点にはしないということです。

力が最終的に伝わらないといけませんので。

 

では、末端も特定の筋肉も起点にしないとなると動きの起点をどこにするか。

対義語から考えると「体の中心の筋肉以外」です。

体の中心は体幹部のことで、体幹部とは腕脚を除いた胴体のことです。

ですが、ここではきっちり体幹とはせず、肘・膝までをそこに含みます。

筋肉以外というのは骨であったり、漠然とした部位の名前(お腹とかお尻とか腕とか)です。

そして、そういった体の中心から末端へ動き・力を伝えていく感じです。

 

つまり、よく言われる「肩甲骨から動く!」、「骨盤から動く!」「胸郭を使う」というような体の中心にあって、筋肉以外を動かさせようとするアドバイスがこれにあたります。

ですが、だいたい骨盤であったり肩甲骨を筋肉で動かそうとしてしまいます。

これだと筋肉を起点にしているのと変わりません。

ではどうするか。

まずは、その骨なりパーツなりを触ってください(届かない場所は触ってもらう)。

そして具体的に自分の体のどこにあるかをしっかり認識したうえで動作をしようと試みてください。

そうすることで、肩甲骨なら肩甲骨で“筋肉を力ませずに“肩甲骨を使えるようになってきます。

ちなみに、それなりの時間がかかります。

一朝一夕ではありませんのであしからず。

 

最後に、具体的な体の中心にあるパーツを列挙しておきます。

自分の泳ぎや、理想の泳ぎをする人はこれらのパーツがどう動いているかを観察してみて下さい。手先足先の動きはその後です。

・肩甲骨

・肋骨

・鎖骨

・胸骨

・背骨

・骨盤

 

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これらのパーツから動き・力の発揮が始まって、末端に伝えていけると良いかなと思います。

 

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