水泳×科学「リアクションタイムを速くするには?」

今回は競泳のスタートにおけるリアクションタイム向上についてです。面白い研究を発見したので、それをもとに簡単に解説したいと思います。結論から言うと、実際のスタート音での練習が効率的なので、試合会場やYoutubeなどを利用して実際のスタート音に反応する練習をすることがリアクションタイム向上に効果的です。

 

電子音で練習してみた

前提として、研究というのは複数組み合わさって「科学的根拠」になることを理解しておいてください。

なので単独の研究だけで「こうだ」とは解釈せず、今回の内容も参考程度に思っていただけると幸いです。

 

ご紹介する研究は、「The effect of auditory stimulus training on swimming start reaction time」という研究です。

競泳でのスタート時のリアクションタイム向上のために2パターンの練習方法を試したようで、

1つは、スピーカーで実際のレースで使うような電子音を使用して飛び込みスタート練習。

もう一方は、普段どおりに掛け声などでスタート練習。

 

対象は平均年齢14歳のジュニアスイマーでした。

スタートの電子音、日本でいうところの「Take your marks」の後の「ピ!」ってやつですね。

海外の研究なので、もしかしたらちょっと違う音かもしれません。

国際大会などで使われる「ぶっ!」ってやつかもです。

 

とりあえず、上記2パターンの条件で4週間練習したそうです。

その結果、実際のレースのような電子音で練習した群とそうでない群で比較すると

前者の方がリアクションタイムが向上したという結果になりました。

とはいえ

とはいえ、この研究の被験者になった選手たちは反応こそ速くなったものの、実際に足がスタート台から離れるまでの時間はさほど速くなりませんでした(あら不思議)。

 

そうなんです。

そこが残念。

まあでも、スタート台から足が離れるまでの時間というのは反応速度以外にも関係していることがあるでしょうから。

反応だけでも速くなったのであれば良いと思います。

 

ちなみに、リアクションタイムというのは

スタートの音を聞いてから体が動き始めるまでのタイムのことです。

台から足が離れるまでのタイムとはまた別ものなんです。

 

ちなみに、この研究では平均年齢19歳の選手たち(エリートレベル)でも検証を行っています。

その場合は、実際の電子音を使って練習した場合、

リアクションタイムは向上しませんでしたが、足が台から離れるタイムは向上したそうです。

 

ふむふむ。

年齢とかレベルでも差が出るようですね。

この結果から私たちができる練習

研究のように、実際の練習環境でスタートの音声を流すことは難しいです。

なので、この通りは行かないけれど、「もしかすると」こんな練習ありじゃない?と思われる練習を考えたので紹介しておきます。

 

ひと昔前とは違い、今は便利なYoutubeがございます。

それを使えばスタートの音を聴く練習、もしくは、スタートの音を聞いて反応する練習は家でも可能です。

スタートの構えをとって、音声を流す。

飛び込みはしないけれど、その場で反応してジャンプとかはできる。

研究では実際にスタート練習をしているので、この方法の効果がいかほどかは不明ですが、試してみる価値はあるかもしれません。

 

毎回のチーム練習で「コーチ!試合と同じスタート音鳴らしてください!」とは言えませんので、これが現実的かなと思います。

 

もう1つ、この研究を役立てれそうな練習は試合会場です。

自分がレース出ていない時間。

1日の間に何百回も流れる「Take your marks、、、、 ピっ!!」という生の音声。

これを使わない手はない。

しかも、試合中であればそのスタートの役員さんの独特の声とかタイミングとかも掴めてきますしね。

 

まあ、この練習方法の効果はわかりませんので、リアクションタイム上がらなくても文句言わないでね。

あくまでも可能性の話ですので。

 

参考文献

Christopher Papic et al: The effect of auditory stimulus training on swimming start reaction time. Sports Biomech 2019 Aug;18(4):378-389.

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