【栄養学・研究】緑茶で高血圧対策ができるかも?!

みなさんは緑茶を飲んでいますか?僕は緑茶が大好きですが、体を冷ます作用があるので冬場はあまり飲んでいません。夏場はたくさん飲んでいます。

実は緑茶には高血圧を予防改善する効果があるかもしれないと研究で明らかになってきています。

緑茶大好き人間が、緑茶の効果と飲む際の注意点を簡単にまとめておきます。

緑茶の抗酸化作用が高血圧改善と関連している?

緑茶を飲むことで高血圧の改善につながるという研究はいくつかあり、その効果はある程度認められています(1)。

なぜ高血圧の改善につながるのかという理由に関してはまだはっきりとはしていません。

理由の一つとして考えられているのは緑茶が持つ抗酸化作用だそうです。

緑茶の抗酸化作用と言えばカテキンです。

 

カテキンによって活性酸素種が分解されると血管へのダメージを減らすことができると考えられています。

高血圧の人の場合、血中の活性酸素種が多いことがあります。

緑茶を飲むことで高血圧が下がった研究では付随して活性酸素種の量も減少しているため、この2つの現象には関連があると考えられています。

活性酸素種によって血管がダメージを受けると、炎症や機能低下が起こるとされているので、そこと何か関係があるのかもしれません。

 

また、高血圧の場合は血圧を一定の範囲に保つ機能が鈍くなっていることがあるそうです。

活性酸素との関係の有無ははっきりしていませんが、緑茶を飲むことでこの機能も改善されるかもしれないと言われています。

 

そしてもう1つ、緑茶を飲むことで交感神経系への影響があります。

特に腎臓での交感神経の活動と血圧の値は関係性が深いと言われています。

腎臓の交感神経系の活動が下がれば、血圧を下げることができるという研究があります。

2017年の研究では高血圧モデルのラットに緑茶を飲ませることで腎臓の交感神経系の活動を下げ、血圧も低下するということが分かっています(2)。

ちなみにこの研究では、緑茶を飲むことで血圧を一定に保つ機能が改善されること、活性酸素種を減少させられることも明らかになっています。

ただし、メカニズムはまだはっきりしていませんし、研究対象もラットなので、そっくりそのまま人間に当てはまるかは不明です。

それでも大方当てはまると思います。

今後さらに研究が進むことに期待ですね。

どれくらい緑茶を飲めば良いのか?

1日にコップ一杯程度の緑茶でも効果があると言われています。

晩御飯の後にほっと一息つくために飲んだり、おやつの時間に一杯飲んだり。

ちょっとした心がけで体は変わります。

たった一杯で本当に効果があるのか疑わしいかもしれません。

気持ちはすごくわかります。

ですが、こういうのは続けてなんぼです。

 

即効で効果が出るのではなく、何か月、何年と続けた時に「そういえば緑茶のおかげかな」と言える日が来ます。

逆に、もし1日や2日飲めない日があっても大丈夫です。

「毎日欠かさず飲まなくては」という思考も心身にストレスをかけてしまうのでよくありません。

ストレスがかかると血圧も上がりやすくなります。

それでは本末転倒です。

休みながらでも続けることを心がけてみてください。

体は一生ものですから、長期的な目線が大切です。

緑茶を飲む時に注意したいこと

緑茶を飲む時に注意したいことは2点です。

1つは緑茶は体を冷ます性質のある食材だということです。

夏の緑茶ってたまらなく美味しいですよね。

じつはそれ、体が欲しているからかもしれません。

漢方の考え方では麦茶、緑茶は体を冷やす作用があると言われています。

ですから、暑い夏の日に緑茶をたくさん飲むことは体温を調整することに一役買ってくれるかもしれません。

一方、冬に緑茶を飲む時が要注意です。

体を冷ます作用がある飲み物を、既に寒い冬にたくさん飲んでしまうと体温が上がりにくくなります。

体温を高く保つこと(発熱という意味ではない)は様々な病気の予防に繋がります。

風邪の予防からガン予防まで、体温はとても重要視されています。

ですので冬は飲みすぎ注意です。

温かい緑茶を食後に1杯飲む程度に抑えておきましょう。

冬は紅茶やジンジャーティー(もしくは生姜湯)など、体を温めてくれるお茶もおすすめです。

 

緑茶を飲む際の注意点として、カフェインのことも考慮する必要があります。

緑茶にはコーヒーの3分の1程度しかカフェインは入っていません。

しかし、カフェインへの耐性には個人差があります。

カフェインが効きやすくて目が冴えやすい人は夜ではなく、朝や昼に緑茶を飲む方が良いかもしれません。

カフェインは長いと5時間以上効果が続きます。

寝る時にカフェインの効果が続いていると睡眠の質を落としてしまいます。

高血圧を予防したいがために緑茶を飲んで、睡眠の質が落ちて体調を崩していては元も子もないです。

とは言えコーヒーほどのカフェイン量ではないので、だいたいの人は大丈夫だと思います。

一応頭に入れておいてもらえたらなと思います。

最後に

緑茶を飲むことが高血圧の予防に繋がると言いましたが、「緑茶さえ飲めば良い」という意味ではありません。

いくら緑茶を飲んでいても、不摂生をしていれば高血圧は改善しないと思います。

体の反応はバランスで成立しています。

いくら緑茶でポジティブな要素を積み重ねていっても、それ以上にネガティブな要素が多ければ結果は出ません。

ぜひご注意を。

 

<参考文献>

1.Renfan Xu et al: Effect of green tea supplementation on blood pressure A systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials. Medicine 2020;99:6(e19047).

2.Michelle L. Garcia et al: The antioxidant effects of green tea reduces blood pressure and sympathoexcitation in an experimental model of hypertension. J Hypertens 35:348–354, 2017.

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