体が柔らかければ良いというものではない

体の柔らかさ、柔軟性というのは水泳をする人だけでなく、あらゆるスポーツをする方、日々を健康に過ごしたい方まで気になることの1つです。しかし、柔軟性が高ければそれで良いというわけではありません。重要なのは、使い分けができることです。使い分けとは、大きく使うことと、適切な範囲で止められることです。

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柔軟性が高くなることのメリット

柔軟性が高くなること、すなわち関節の可動域が大きくなることは、2つの意味で動作の範囲を広げます。

1.動かしにくかった関節がスムーズに大きく動かせるようになれば、物理的に動作の範囲が広がります。

2.できる動作の範囲が広がり、今まで取り組めなかったフォームを実現する土台の1つとなります。

 

また、特に動きが悪かった関節の可動域が大きくなることで、故障の予防にもなります。

全身の関節が連携し合って運動は成立します。

どこかの関節だけ異常に硬いと、体に無茶な負荷がかかってしまいます。

他にも、今までは100%の努力で動かさないと到達できなかった可動域が、柔軟性の向上で80%で到達できるようになれば、動作に余裕が生まれます。

最大努力で動かしていたものが、最大下で動かせるようになること。

これも個人的には大きなことだと思います。

動作の限界値が高くなるという感じです。

柔軟性は高ければそれで良い?

しかし、柔軟性は高ければ高いほど良いというわけではありません。

関節がそもそも緩いという人もいます。

緩いから大きな可動域になっているのと、正常な機能を保って可動域を大きくしたのでは大きな違いがあります。

関節が緩いと、それはそれで不安定なので体に変な負荷がかかって故障の原因になります。

人間の体は本当にややこしいですね。

硬くても脆くても使い勝手が悪いです。

しなやかさが必要です。

しなやかさに必要なのは、可動域と強度です。

大きく動かすこともできるけど、折れない強さも持ち合わせている、そんな体が理想です。

理想ですから、そこへ到達するには日々の絶え間ない努力が必要になります。

ストレッチをすること、ほぐすこと、練習やエクササイズをすることを継続していくことが大切です。

その中で自分に今必要なことを見極めます。

 

可動域が小さいならば、大きくするための努力をします。

・ストレッチやケアの充実

・静的ストレッチ以外にも動きの有るストレッチを多く取り入れること

 

可動域は大きいけれど、強度が足りていない=脆弱であったり自由に止める力が弱いという場合は

・姿勢の維持を必要とするトレーニング(マシンでなくフリーウェイトや自重も取り入れる)

・いわゆる体幹トレーニング、その他各関節のスタビライゼーショントレーニングをする

柔軟性が高いからこそ陥ること

柔軟性が高いがゆえに、大きく動かしすぎてしまうということがあります。

特に柔軟性が高い子どもだと、泳ぎのなかで、その場面でそこまで大きく腕を回さなくて良いよというときがあります。

よく痛めないなぁと思うこともありますが、そこは柔軟性が高いからこそ負担も少ないのかもしれません。

特に子どものバタフライは最も分かりやすい例かもしれません。

リカバリーの時に、そこまで上から腕を回さなくても良いのにと思うことがあります。

他にも、うねりがものすごく大きくなりがちで、手が前にエントリーした時に腕と頭がびっくりするくらい上下に離れてたりします。

自由に止められること

柔軟性を高めることはもちろん大切なことで、メリットは大きなものです。

しかし、柔軟性が高いだけではパフォーマンスは高くならないと思います。

大きく動かせることに加えて、自由に止めることができる必要があります。

大きく動かすタイミングと止めるタイミングをコントロールすること、適切な範囲で動かせるようコントロールすることが求められます。

高い柔軟性という潜在能力を十分に活かすためにも、それをコントロールする意識をもっていただければなと思います。

練習やトレーニングで気を付けること

では柔軟性を高めつつもそれをコントロールするためには普段の練習やトレーニングで何に気を付ければ良いのでしょうか。

まずは柔軟性を高めるためにすべきことは3つです。

・ほぐす

・動かす

・伸ばす

グイ――っとゆっくり伸ばすストレッチは柔軟性を高める最も一般的な方法です。

もちろんそれでも効果は期待できますが、ぜひ「ほぐす」と「動かす」も取り入れて欲しいと思います。

ほぐすはテニスボールやゴルフボール、フォームローラーなどで縮こまった筋膜をセルフリリースします。

筋肉そのものではなく、筋膜によって動きが妨げられていることがあるからです。

 

動かすというのは、ダイナミックな動作を伴うストレッチを行うことです。

動くかすことで筋温が上がり柔軟性を高める良い条件が整います。

結局欲しいのは動きの中でどれだけ動かせるかということです。

また、特定の部位を動かすには他の部位をしっかり止めておく必要がありますので、止めるトレーニングにもなります。

 

自由に止めるためには姿勢の維持とフォーム練習での意識付けが肝心です。

①姿勢を意識したキック練習や陸でのスタビライゼーションのトレーニングを適度に取り入れる

②泳ぎやトレーニングでの意識→メインで動かしている部位だけでなくその時に安定させる・止めるべき部位はどこか考えて動作を行う。(例:スクワットであれば動くのは股関節、上半身は、、、?キック練習の時は?プル練習の時は?)

③自分の泳ぎの中で、推進力に寄与しないのに大きく動かしている場面は無いか考える(無駄に大きなリカバリーなど)

④自分の泳ぎの中で、動きすぎることで抵抗になっている、上下動になっている場面は無いか考える(うねりや反りかえり)

 

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柔軟性が高いと泳ぎにメリットだよという話、柔軟性の高め方の話については過去に詳しく書いています。→https://yu3trn.com/swimming-stretching/

 

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