バテたくてバテてるわけじゃないんだ!誰だってバテずに最後まで綺麗に速く泳ぎ切りたい。バタフライは水泳の中でも特にしんどい種目のイメージが強いですよね。さてどうしたものか?水泳個別指導コーチとしてお答えしていこうと思います。
インスタで質問を募集すると、いつも沢山のご質問が、、、、。
その中からピックアップ。
バタフライに限らず水泳で後半強くなるためには?
バテないようにするコツというのはあるようで無いです。
というのも、バテるという現象をもう少し分解してみると次のことがわかるからです。
車に例えるとわかりやすいですよね。
車に積んでいるガソリンが切れると、もうエネルギーを使えないので止まります。
人間なら、筋肉や血中に蓄えた糖質などのエネルギーが切れたり、その供給が間に合わなくなってくることでバテてきます。
もしくは運動の強度に対して全身に酸素を供給する能力が低い場合も、有酸素的なエネルギーを切らしてしまって止まります。
ではなぜそんな状況になるのか。
車の場合も、長い距離を走るといつかガソリンが切れます。
もしくは短い距離でも思いっきりぶっ飛ばしていればガソリンはすぐに減ります。
これがなかなか減らない車は「燃費が良い」と言われて、長時間走ることができます。
人間も同じです。
燃費が良い=効率よく泳げている場合は、エネルギーの消耗を抑えることができます。
もしくは、同じ燃費でもそもそも搭載できるガソリンの量が多ければ長い時間走ることができます。
人間も同じで、酸素を取り込む能力(心肺機能)が高ければ、エネルギーを供給し続けることができます。
さて、もう少し具体的に解決策を見ていきましょう。
バタフライで後半バテる理由①と対策
まず、バタフライを効率良く泳ぐとはどういうことでしょうか。
「姿勢」「ストローク」「キックとタイミング」の3つの要素からそれぞれ説明していきます。
【姿勢】
バタフライに限らず、どの泳ぎでも水の抵抗を少なくするために姿勢はとても重要です。
バタフライはうねりの中で進んでいく泳ぎですが、常に下腹部のあたりを締めるように力を入れておくことで過剰なうねりや、ボディポジションが低くなることを抑えることができます。
また、前に手を伸ばした時は一瞬ストリームライン(けのび)のような状態になりますが、この時に体が緩んでいると抵抗を受けて進みにくくなります。
キックやストロークでせっかく生み出した前に進む力を消さないように、あらためて姿勢を確認してみてね。
【ストローク】
ストローク(=水をかく)はバタフライを習い立ての時、「鍵穴の形をつくる」「丸を描いてから真っ直ぐ押す」みたいに習うことも多いです。
しかし、ある程度のレベルになると、あくまでも「真っ直ぐかく」が正解になります。
うねり動作が入って肩甲骨が寄ったり離れたりするので、自然と丸い軌道になるだけなんです。
できるだけ真っ直ぐかこうとすることで、余計な軌道を生まず、遠くの水をかいていくことができます。
【キックとタイミング】
バタフライのキックがバテて打てなくなる選手の多くが太ももの前の筋肉だけを使って、膝を伸ばす力で蹴っています。
バタフライのキック(ドルフィンキック)は体のうねりの勢いを使って全身で打つようなイメージです。
太ももの前の筋肉は疲労も感じやすい筋肉なので注意が必用です。
また、キックのタイミングがストロークと外れてしまうと、すごく進みにくいです。
特別なことはしなくて良いですが、第1キックは手が前に入った時&水のキャッチ、第2キックは手を後ろにプッシュする時。この2箇所がきちんと合っているか改めて確認してください。
他にも普段コーチに言われていることなど、修正できるところは徹底的に直しましょう!
バタフライで後半バテる理由②と対策
前の章はテクニカルなところの再確認をすることで、バタフライの泳ぎの燃費を良くしようという話でした。
そして、もう1つ。
そもそものガソリンの量増やそうぜ
栄養補給をちゃんとすることはもちろん、普段の持久力練習を頑張ることですね。
シンプルにして真理。
苦しんでください、こればっかりは楽な方法はありません。
バタフライでバテないために普段の練習で意識すること
普段の練習で意識して欲しいと生徒さんたちにも言っている話があります。
それが、
「どんなにしんどい時でも1個は絶対に意識することを決めておく」
ということです。
ハードな練習で泳ぎ込んでいると、泳ぐことに精一杯になりがちです。
もちろん持久力はつくのですが、泳ぎを崩してしまったり、なかなか課題にしているところの改善にならなかったりします。
しんどい時にあれもこれも意識するのは難しいですが、1つならできるはず。
どんなにしんどくても、
「キャッチは丁寧にやろう!」
「タイミングは崩さないようにしよう!」
「ターンの後にしっかり潜ろう!」
といった感じで、自分に負けないように取り組んでみてください。
そうすることで本当の意味で後半に強くなれます。
質の高い動きを最後までし続ける力
だと思います。
バタフライでバテないために普段のトレーニングで意識すること
もちろんトレーニングは目的によって回数や重量などが変わってくるのですが、僕たちがよくやる&やってもらうのがこの設定方法です。
なんといっても小学生でもわかりやすい。
ストローク数は前半後半合わせて20回とします。
ということは、腕立て伏せをする場合は20回は強く速く動けないと後半持たなくない!?っていうシンプルな考え方です。
プランクなら30秒じっと止まれないなら、後半腹圧抜けるよね?!
ドルフィンキックの回数と、スイムの時のキック回数を合わせると約50回くらいは腹筋できないと後半に強いキック打ち込めないよね!
もちろん、高重量でこれだけの回数は無理ですが自重トレーニングであれば絶対に出来たい回数。
ウエイトトレーニングでも、1回だけの重量もだけど、そこそこの重さの回数が順調に伸びていることは水泳では結構重要です。
え?ベスト出たら時間短くなっていくやん?!
上達してストローク数減ってきたら回数減ってくるやん?!
って聞かれそうですが、、、、
いいのかぁ〜それで???笑
さっきのは最低ライン。
できるようになったらどんどん高みを目指すんやで???
毎日同じ回数だとスポーツは強くならない。
できたら明日は1回でも多くやるつもりで!!
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