「バタフライをもっと速く泳ぎたい!」「疲れるからもっと楽に泳げるようになりたい!」といったご相談をよくいただきます。バタフライは4泳法の中でも疲れやすい種目なのは間違いないです。だからこそ、キックとプル(手のかき)を上手く連動させることはもちろんのこと、そのためにも「頑張りどころ」を知る必要があります。
この記事で理解できること
◎バタフライで疲れないための頑張りどころ
◎バタフライで疲れないためのキックとプルのタイミング
◎バタフライでを楽に速く泳ぐために必要な体の連動
バタフライのキックとプルのタイミングとポイント
突然ですが、、、
って凄まじい力みと勢いでバタフライのリカバリー(手を前に戻してくる動き)していませんか??
一概には言えませんが、リカバリーをすごく力んでいる人のバタフライはキックとプルのタイミングが合っていない印象です。
タイミングが合っていないので、今回の記事のテーマでもある「頑張りどころ」もズレてしまう印象です。
人生と同じで、バタフライも「ずっと頑張り続ける」というのは不可能です。
頑張らないところがあるからこそ、泳ぎのなかの大切なところで頑張れます。
そのためにまず、キックとプルのタイミングを理解しましょう。
✅第一キック:手が水中に入った直後で、キックの勢いを使って前方の水をキャッチする。キックの1テンポで手が後ろに向いて水を捉える
✅第二キック:水を後ろに押すタイミングでキックが入る。効率よく前に飛び出すことができる。
キックとプルのタイミングが合わないと、呼吸が早すぎたり遅すぎたり、手が楽に返ってこなかったりするのですごくしんどそうな泳ぎになります。
ではなぜタイミングが合わないとしんどくなるのか、なぜ「頑張りどころ」の話と繋がってくるのかが次の話になります。
バタフライは「頑張りどころ」を知らないとすごい疲れる
野球のボールを投げる時を考えてください。
手からボールを話す瞬間に1番力を入れると思います。
そして、ボールが離れたら”勝手に”腕は振られて反対の脇の方へいくと思います。
バタフライもこれと同じなんです。
野球で言うところの「ボール」という力を伝える物体が、水泳だと「水」という液体なだけ。
力を伝えた後は、その勢いで勝手に振られる。
今いいとこw
もうちょい頑張ろうぜww
つまり、バタフライの場合は手が水の中にあって水をかいているところが「頑張りどころ」。
頑張ってリカバリーをするのではなく、水をかくところを頑張った惰性で手が返ってくるようなイメージ。
全く筋力を使わないわけではありませんが、頑張って戻そうとするのは違います。
バタフライのリカバリーで力むと、大事なところを頑張れない
さっきのボールを投げる例をもう一度考えてもらうとわかりやすいのですが、
人はずっと力んでいると、強い力を出せません。
ボールを投げるなら、
足をあげて、手を振り上げて、、、、
この1つ1つの動作を全て体を力ませてやってみてください。
絶対良いボール投げれないと思います。
つまり、バタフライに限らず運動って「オンオフ」の繰り返して成立しています。
力がオフのところから、オンになるから、効果的に力を入れることができます。
バタフライもリカバリーで力んでいるとその後の水をかくところやキックを頑張れません。
ここがちゃんとできれば手はちゃんと水上から戻ってきます。
本来なら頑張らずに勢いを使って半分勝手に動くはずのところを、力んでやってしまうのでタイミングも崩れて大惨事。
実はバタフライの連動をよくする超有名なあの運動
「理屈はわかった、じゃあどうればいい」
どうすればそのタイミングを掴んで、頑張りどころを理解できるんだ?!
ってご質問が来そうですのでお答えします。
ここまで話をしてきた内容、いわば体をうまく連動させれば良いのです。
特殊なトレーニングをしなくても今すぐ感覚を養える運動があります。
それが
あれです。
屈伸した勢いで腕がほぼ勝手にブルンって振られると思います。
あの感覚です。
屈伸はバタフライで言えばドルフィンキック。
キックの勢い、タイミングと腕の位置関係が合うことで上半身と下半身が連動。
余計な力を使わずに体を動かすことができます。
バタフライはこれに「水をかく」という腕の力発揮が合わさっているイメージ。
実際にレッスンでもこういう動きをプールサイドでやった後に泳ぐだけでかなり改善することもあります。
バタフライをもっと速く泳ぐために鍛えるといい筋肉
そうは言ってもバタフライはキツイです。
最大限に効率よく泳いでも、バタフライという運動そのものがキツイ。
そもそもハードな運動を全力でやるんですから、どこまでいってもハード。
ならばやっぱり鍛えておくと良い部位はあります。
バタフライが速くなりたい!!って方は絶対に鍛えておいて損はないです。
むしろ泳ぎの技術だけでは限界があるのと、ハイレベルな技術は体が強くないとできません。
スポーツなんて体ありきです。
全身ではあるけど、特に、、、、。
✅腹筋:姿勢を保つ、強いキック、適切なうねり、体重移動を支えるなど超重要
✅背筋:腹筋に負けないようにバランスよく
✅上半身全体の力:腕立てと懸垂をとことんやり込めば、ある程度OK
このブログでもしつこいほどに言っていますが、腹筋ローラーは控えめに言って最強です。
あれは人類がバタフライを速くなるために開発したと言っても過言ではないくらいに
バタフライは腹筋ローラーの時と似た力の使い方をします。
強くなればバタフライはある程度勝手に強くなります(笑)
でも言いまくっても大体やらないから、今すぐにでも始めたら勝ちですよ。
安いやつで十分です。
外食1回我慢したら腹筋ローラー1個変えて、100万回くらい鍛えれますw
バタフライを楽に速く泳ぐための今日からやること
この記事をまとめると
◎頑張りどころは水をかくところで、リカバリーはその勢いを利用する
◎下半身との連動は、ラジオ体操の屈伸+腕振りと同じ
◎必用な部位を鍛えておけばさらに速くなる
スポーツの上達はちょっとしたコツや発見だと思います。
この記事で書いたことも一気に全部は難しいかもしれませんが、1つでもいいので今日からとことんやってみることできっと上達すると思います。
僕たちは個別指導のプロで、こういった内容を踏まえてもっと実践的にプールで指導をしています。
あくまでもブログで伝えるのは限界があるので、
もっと上手に泳げるようになりたい!!と感じた方は是非レッスンに来てくださいね!
レッスンやトレーニングの