トップスイマーから平泳ぎのフォームを考えてみる

今回は久しぶりに平泳ぎについて書いていこうと思います。

というのも、インスタグラムで「うひゃー!やっぱすげー!」ってなる投稿を見たからです。

その投稿がこちら。

以前紹介した国際水泳リーグでもコーチを務めるJames Gibsonコーチの投稿。

100m平泳ぎ前世界記録保持者ルタ・メイルティテ選手の水中映像。

すごくないですか???

どんだけお尻が水面に張り付いているんだ!

さすがは世界記録保持者。

 

*今回の内容が結果を保証するものではありません。

個人の見解と思考の産物です。皆さんの試行錯誤のヒントになれば幸いです。

泳ぎについて考えてみる

大事なポイントは投稿の中でGibsonコーチが言及してくれています。

ポイントは4つあるようです。

全て英語なので分からない方も多いと思いますから、関西弁に翻訳します。

そして1つ1つについて一緒に見ていきましょう!

ポイント①:アウトスイープをめっちゃ狭くして、水の抵抗減らしてんねん

アウトスイープとは、平泳ぎのストローク動作の最初の局面です。

外側に手を開いていくところ。

この幅が狭いことで、正面から受ける水の抵抗が減少します。

最も水の抵抗が少なくなるのがストリームライン(けのび)なので、そこから手を開いていけば抵抗が増えることは分かりますよね。

それをできるだけ狭くすると抵抗はもちろん減ります。

メイルティテ選手はアウトスイープの幅が狭いことで、ストローク動作全体はコンパクトで、無駄の一切ない回転ですね。

 

何がすごいかって、このコンパクトさでしっかり水をつかまえることができる技術です。

やってみていただくと分かると思いますが、狭い幅で水を捉えるのって本当に難しい。

動画を繰り返し見ると、絶妙な手首の返し(角度、タイミング、速さ)だなと思います。

 

そして、ほとんどグライドしていない(前に伸ばしながらのアウトスイープ)テンポで、一瞬の引っかかりがしっかりある。

フロントのスカーリングで狭さと、切り返しの速さ、手の角度、タイミングを重視し、それを平泳ぎに繋げていく。

そんな練習が必要ですね。

泳ぐときのイメージは肩幅くらいの狭さでしょうか。

それでも自然と肩幅より広くなります(実際の動きはこれでOK)。

でもそれくらいの極端な意識がないと狭くなりません。

ポイント②:コアがめっちゃ強いから、お尻がずっと水面にあるねん

動画を見ていただくと分かりますが、腰が反ったりしませんよね。

腰、お腹まわりはずっと真っ直ぐ。

でも、手が前に入った瞬間に胸椎は伸展しているような印象ですね。

→みぞおちの上あたりは動いている感じ

 

お尻を常に引き上げておく強いコア(体幹と言った方が通じる?)を持っているが故にここまで高いボディポジションを維持できるようです。

引き上げておく感覚としては、まずお尻の穴を締めて腰回りを一直線に保つ。

そして、一直線のまま胴体全体が前に移動。

そんな感じでしょうか。

メイルティテ選手の泳ぎの特徴として、頭をほぼ沈めず、胸椎が伸展している時間が長く、潜っていこうとしないため、余計と水面に張り付いているように見えますね。

 

兎に角ですよ、実現するには強いコアが必要です。

陸でのドライランドトレーニングは地味でつらくてめんどくさいかもしれませんが、しっかりやりこみましょう。

ポイント③:狭い幅のキックで、フィニッシュの瞬間に軽く持ち上げるねん

キックの幅が狭いですよね。

左右に開く幅もそうですし、足をお尻の方へ引き付ける幅も最小限(膝を完全に曲げない)。

コンパクトに払うようなキック。

そして最後まで水を蹴り切って、足を軽く持ち上げるような動き。

蹴った流れで足を持ち上げ、その流れのまま次のキックの引き付けに。

1回1回のキックというより、連続したキックとして動きが途絶えず繋がっている。

そんな印象も受けます。

 

キックの幅が小さくなると、手の動きと同様に水を捉えるのが難しくなります。

また、引き付ける幅が小さくなると泳ぎ全体のリズムやタイミングにも影響が出ます。

全体とすり合わせながら、フォームを改良していくのは大変ですが気長に頑張りましょう。

 

最後に足を持ち上げる動きについて、ただ単に足先を持ち上げるだけだと腰が反ってしまいます。

そうならないためにも、先にも述べたコアの強さが必要です。

やっぱり陸でのドライランドトレーニングはサボれませんね。

ポイント④:手足のタイミング「キックのフィニッシュとプルのスタートを合わせるんや」

動画をしつこく再生すると、確かにキックのフィニッシュとプルの始まりが一致しています。

平泳ぎで推進力を生む場面はキックとプルです。

この2つの間が短いことでずっと推進力を生み続けています。

しかも、キックはフィニッシュ後すぐに足が持ち上がるので水の抵抗が少なくてプルの邪魔にならない。

 

もし少しでもプルが早いと、まだキックをしているのに体が起き上がり始めてしまい、抵抗ができてキックの推進力を邪魔してしまいます。

逆にプルのスタートが遅いと、グライドになってしまいます。

メイルティテ選手はスプリンターなので、グライドという推進力を生まない局面は最小限にしたいはずですから、これまた無駄になってしまいます。

 

そういった意味でキックのフィニッシュと、プルのスタート(アウトスイープの始まり)が一致するのは絶妙です。

意味は分かるけど体が動かない

どうやて泳いだら良いかはわかるんですが、実際にやってみるとそう簡単には体が動きません。

でもまずは「こうやれば良いんだ」と理想像を持つこと。

そして次は練習あるのみです。

集中してどれだけ取り組めたか。

体に自動化されて、考えなくてもそのフォームの泳ぎができるまでやり込めたか。

近道はそれしかないと思います。

 

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