「練習を頑張っているのに全然ベストタイムが出ない」というお悩みはありませんか?タイムが出ない原因は、コンディション不良や泳ぎのフォーム、トレーニングの充実度合いなど様々考えられます。ですが、最も根本的で最も重要な原因を今回はお伝えしたいと思います。それが、「試合をどこまで想定できているか」ということです。
目次
タイムが出ないのを「努力不足だから」で片付けない
努力をしていることは競技をしている人なら当たり前のことで、
もしかするとそれを努力と思っている時点で努力じゃないのかもしれないし、
「努力している」と思っていると、「楽しんでいる」人には勝てないものです。
努力不足という言葉で、タイムの伸び悩みの原因を片付けられるうちはある意味幸せかもしれません。
もしそれが本当なら、方向性は合っているということ。
あとは質と量的に十分になるように取り組めば済む話です。
ですが、取り組み方そのもの、もしくは方向性がそもそも間違っていかもしれないということを考えたことはありますか?
「努力すれば無条件に伸びる」わけではなく、「方向性のしっかりした努力をすれば伸びる可能性がある」という認識でいてください。
方向性の合っていない努力をしていたとすれば、それは競泳の練習というよりもフィットネスになってしまいます。
健康にはなると思います。
でも、そこは望んでいないですよね。
練習をするのは試合のためと言葉では理解しているけど
練習は試合のためにある!
練習のための練習にならないようにしよう!
よく聞く言葉かと思いますし、心がけてはいると思います。
ですが、それがどこまで具体的な行動として落とし込めているかが鍵になります。
具体的な行動に落とし込むには
①練習のための練習がどんなものかを定義する
②試合のための練習がどんなものかを定義する
この2つが必要です。
ズバリ練習のための練習とは、
「練習をこなすことで自己満足してしまう練習」です。
試合のための練習とは、
「レースから逆算して、必要な能力を高めるためにできている練習」です。
レースから逆算した練習の取り組み方ができていますか?
では、レースから逆算できている練習と自己満足の練習の違いはどんなものでしょうか。
これは実際にF.O.R.M.Sの提供サービスの1つである、チームサポートにおいて某チームのコーチと一緒に作っていったメニューの例になります。
メインメニューの1つ
Swim 50×3×3 サークル1分 セット間 2〜3分
泳ぐ種目はレースに出る種目
大切なのはこういう普通のメニューでもどんな認識を持って取り組むか。
想定しているのは、100mのレース。
練習のための練習、すなわち自己満足の練習をしてしまう選手はここで何をしてしまうか。
1つは、レースのペースを頭に入れずに3本それなりに綺麗に揃える。
例えばレースの後半で泳ぎたいタイムで3本揃えるなら良いのですが、、、、。
もしくは、1本目2本目はそこそこに3本目だけタイムをグッと上げてくる。
100mのレースで後半の方がラップタイム速いなんてありえないですよね。
最もひどいパターンはラストセットの3本目だけ速い。
最後に出し切った感が出るので、達成感はすごく持てます。
でもこれ、ただの自己満足でレースには何も生きてこない。
100mを想定しているとすれば、このメニューをどうこなすか。
パターンはいろいろあると思いますが、
1本目は100mの前半に出したいラップタイムを目指す。
2本目、3本目は100mの後半のラップタイムを目指す。
なんなら休憩がある分、それよりも少し速く帰ってくるのが目標。
可能なら、各本数で前半25m後半25mもタイムを取る。
特に2〜3本目は一定のペースでそのタイムが出るように。
1〜3本目を100mの後半に出したいラップタイムで回る。
シンプルですが、これはもう完全に後半のレースペースを意識した練習になります。
え?全部本気で頑張って泳げば良くない?
って感じかもしれません。
もちろん、本気です。
本気ですが、内容の質が違います。
どう本気になるか。
そしてもし、この練習でタイムが上がってきたのであれば、次に同じようなメニューをするときにはさらに高いレベルでこなせるようにします。
ここで出せていないラップタイムを試合では出せないと思って欲しいです。
練習メニューの意図を理解する&意識を変える
この場合にはどうすれば良いのでしょうか。
指導者側からレースを想定したメニュー指示があれば、それを理解して泳ぎますが、
もし「50m×3本」とかだけ言われた場合、、、
もう自分で練習のターゲットを考え、どう泳ぐかの意識を変えていきましょう。
もし、あなたが50mのスプリンターならば、もう1本目からベストを出すくらいの気持ちで思いっきり泳げば良いと思います。
50mのレースは50m一発勝負ですから(笑)
2本目3本目は、粘れるだけ粘りましょう。
100mや200mの選手なのであれば、先程の例のようにレースペースを意識して泳いでいきましょう。
ただ闇雲に泳ぐのではなく、どう本気になるのか。
そして、どこまでそれがレースをイメージした泳ぎになっているか。
そういった意味でも本来は専門距離に応じて練習メニューが違って然るべきなんですけどね。。。。
現実的に無理な場合もあるので。
そもそもメニューが最適?メニュー自体の実践性を追求しよう!
さて、そして最後。
僕たちがよくインスタでも言っている
そもそも論(嫌われるやつ)
そもそもメニューが最適なのだろうか問題。
100mなら100mの練習がしたいと考えたとき、最も練習になるのは何だと思いますか?
それは、100mの実際のレースです。
そりゃそうですよね、ほぼ全ての条件が一緒なので。
そうは言っても、毎日レースをするわけにもいかないし、
感覚的な問題もあります(毎回後半にバテると、理想のレースペースの感覚を掴めない)。
他にも、やっぱり精神的に強くなるためにこなさないといけない練習もあります。
でもそう考えると、練習メニューとしてどんなことをすれば良いか、
そもそも合ってるのだろうか?と一歩下がって考えることができますよね。
練習のための練習をしてはいけない。
それをどこまで行動として落とし込めるか。
それは結構気持ち的にも大変なことかもしれません。
ですが、目標のあるみなさんならきっとできると思います。
水泳の伸び悩みを解消するには、今の方法を続けるか、方法を変えるかのいずれか。
追記
ここまで読んでくださった内容は正直、めちゃめちゃ大事。
ネットの大海原で見つけてくださってありがとうございます!
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もうね、、、、そもそも論の極みです。
どんな良いフォーム指導を受けても、その通り動く体じゃなければ、、、、。
百聞は一見に如かず。
とりあえず、読んでみてください。。。
案内ページですが、普通に読むだけで有益です(笑)
以上です!ありがとうございます!!