先日、友人と食事に出かけ、帰りは一緒に5kmくらい歩いて帰りました。まだこの時期は夜なら涼しくて歩くことができます。
普段は1人で歩き、どうでも良い思案をたくさんして、脳のエネルギー消費を楽しんでいますが、
こうして友人と歩きながら話をするのも、お互い考えが巡って良いですね。
歴史上の偉大な先人たちは歩いて学問を究めていたそうです。
歩くってそれくらい閃きや思索に大切。
おかしいなぁ、
僕は歩いていると全然世のため人のためにならないどうでも良いアイディアばかりたくさん浮かんできます。
仕事のこととかもっと浮かんでこないかなって思うんですが、、、、。
まぁ、仕事感ゼロで楽しくやっているのもあるから、「浮かんでこい」って思っても浮かんでこないんでしょうね。
心の底から浮かんで来いって思ってないんでしょうね(笑)
今のこの感じだから上手くいっているのもあるんだろうなと思うので、もういいや。
前置きはこれくらいにして、友人からされた質問を今日は深堀しようと思います。
「どうやって技術指導の着想を得ているの?」って聞かれました。
友人も運動を教える指導者なので、気になったようです。
どうも僕は少し特殊な切り口から体の使い方やフォームを指導しているようです。
自覚はありません。
でも、改めて聞かれると難しいなぁ。
1つ言えることは、水泳の指導者だからと言って水泳ばかり見たり、勉強したりしていないということです。
もちろん水泳について考えたり、学んだり、実践したりはしていますが、他にもいろんなことに興味を持っています。
すると意外なところで話が繋がってきます。
例えば、座禅。
(自分がめっちゃやっているわけではないけど、調べたりしていく中で気づきがある)
どちらも大昔からあります。
座禅は宗教から生まれた行為で、それを通じて気づきを得たり悟りを開いたりってのが目的(たぶん)。
でも、その時の体の使い方が大変参考になるんです。
スポーツなんて所詮はここ100年くらいでしっかり発展したもの。
歴史が浅いんですよ。
座禅はもーっと昔からあること。
スポーツよりも洗練され、本当に必要なことだけが残っているはず。
座禅でも、姿勢が大切です。
水泳でも大切です。
座禅ではお尻を締め、丹田に力を入れ、アゴを真後ろに引きます。
そうすることでまっすぐの姿勢になります。
泳ぐときも同じです。
お尻、お腹、首(頭の位置)。
あーやっぱり大切なんだなあ。
そう思うと同時に、「これはつまり骨盤底を締めて、、、、腹横筋を使って、、、」
といった感じで生理学的な知識も頭に浮かびます。
そして、
「じゃあ、どうやったらもっと伝わりやすくなるんだろう?」
って次は考えます。
「水泳指導の現場では、お腹に力を入れて!ってよく言われるけど、曖昧だよなぁ」
「お尻締めて!って言っても、どれくらい締めたら良いかわからんよなぁ」
そんなことを考えて行くうちに、
「そうか!!」
って閃くわけです。
この「歩きブログ」シリーズ、コアな方しか読んでいないのは知っています。
「バタフライの○○」とか「クロールの○○」みたいなキャッチ―な記事は良く読まれますが、これは見落とされがちです。
というわけで、僕が座禅から導き出した、水泳での姿勢の作り方、ここにこそっと書いておきますね。
これで大概の選手のボディポジションが上がるという実績があります。
「授業中、ちょっとだけウ〇チを我慢するときのお尻の締め方」
「ウエスト測定でサバを読む感じ」
「二重アゴ作る」
「これ同時にやって」
だって、骨盤がどうとか、背骨がとか腹筋がどうって言っても子どもに伝わらんし、記憶にも残んない。
言いはしますよ、筋肉の名前や骨の名前、骨盤前傾とか後傾とか。
でも、その使い方を伝えるには工夫が必要。
「力入れて」「後傾させて」でさっとできる子はほぼいない。
身近な使い方でそうなる姿勢を伝え、感じてもらう。
ふう。
ブッダも座禅がこんなふうに役立つとは思わなかったでしょうね。
ありがたい限りです。