「クロールを泳いでいると腕がすぐ疲れてしまうのはなぜ?」「どんな練習をしたら解消できるの?」そんな疑問をプロコーチの観点で解説していきます!よくある原因は脱力できていないこと、無理な動きをしていることの2つです。とはいえ、クロールで腕が疲れることが必ずしも悪いわけではないパターンもありますよ!
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クロールで肩が疲れる理由①:余計な力が入っている
まず第一に、余計な力が入っている状態でクロールをしているとびっくりするくらいすぐにバテます(笑)
クロールに限らず、どの泳ぎでも、、、いや、どのスポーツでも
脱力と力の発揮を使い分けて動きが成立しています。
脱力した状態から力をONにするから、強い力が出ます。
ボールを投げるときとか、ずっと力んでないですよね。
フワッと軽やかに腕を上げて(脱力)、ビュン!!って力強く振り下ろすから速いボールが投げれますよね。
水泳もこれと同じです。
ただ、水中でそれをしているのでコントロールが難しかったり、
どこで力を抜くべきかがわかっていないことが多いです。
・リカバリー(水の上から手を前に戻してくるとき)
・キャッチ(一番最初に水をつかまえる瞬間)
動画でも解説をしていますが、リカバリーは推進力を生まないので、力むだけ本当に無駄が多い泳ぎになっていまします。
キャッチに関しては初心者の方は、そもそも明確にその瞬間がない場合がありますが、水を優しく捕まえることができるからこそ、その後に強くかくことができます。
リカバリーで力を抜くためのポイントと練習
リカバリーで力が入ってしまう人は、まず意識として「腕を綺麗に戻す」ではなく、前に放り投げるくらいの気持ちで泳いでもらっても良いかもしれません。
言うなれば、水をかいた勢いからクルンって戻る感じなので。
それでもリカバリーで力が入ってしまう場合には、昔からあるドリルですが
腕をブラブラさせるドリルがおすすめです!
動画でも解説しています!
①力を抜いて腕をぶらぶらとさせながらリカバリーをしてクロールを泳いでいきます。
力が抜けていないとぶらぶらできないです。泳ぐスピードはゆっくりで良いです!
②何回かそれで水をかいた後、通常通りのクロールに切り替えて力が抜けているかを確認します。
③身に付くまで繰り返します。
クロールで肩が疲れる理由②:無理な動きをしている
2つ目の原因は、無理な動きをしていることかなと思います。
特に、リカバリーで腕を返してくる時に過度に肩が内旋(内側に捻る動き)されていたり、肘が先行しすぎて肩が詰まるような動きをしていると、疲れやすいです。
そもそも負担の大きくなりやすいフォームなので、繰り返しすぎると痛みに繋がります。
実際、レッスンに来てくださるお子様でもこの動きがクセ付いていたせいで、小学生で肩の痛みが発生していました。
(レッスンによる修正で今は痛みがなくなっています)
無理な動きは基本的に効率が悪いわけですから、頑張っている割に進まず、泳いだ距離以上に疲れを感じてしまいます。
ではどんな、リカバリーの腕の動かし方が良いのでしょうか?
動画でも解説していますが、肩のラインを超えるくらいからは手のひらを水面に向けるようにして、外側の指3本(中指、薬指、小指)側もしくは、手の指全体を同時に入水させていくようにします。
ちゃんと使いきれているから疲れる場合も!
とはいえ、実はクロールにおける腕の疲れが「良い」傾向の場合があります。
それは、無理のないフォームで、しっかり腕が疲労するまで練習を追い込めた場合です。
もちろん競泳で!
実は水泳って腕をしっかり使いきることが難しかったりします。
特に小学生などの場合。
ですが、本来クロールは推進力の7割が腕だと言われているくらいです。
キックだけでなく、腕もしっかり使う泳ぎができてくると、また一段レベルアップができます。
まとめ
ゆっくり泳いでいるのにクロールの腕が疲れてしまうのは明らかに何か理由があります。
今回説明した、脱力や無理な動き意外にも理由はあるかもしれませんが、
今までの傾向からして、腕が疲れるとおっしゃる多くの人は今回の2つができていない印象です。
他のところに理由があるにせよ、特に脱力のコントロールができてくるとそこも解決しやすくなります!
というわけで今回はこんな感じで。
自分で解決ができない!悩んでいる!もっと速くなりたい!
などなどございましたら、お気軽にご相談くださいね。
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