水泳でもっと速く泳げるようになりたい!最近タイムが出なくて伸び悩んでいる!という選手も保護者も必見の記事です。技術的に上手でもフィジカルが不十分ならタイムは出ません。逆もそうで、体が強くても泳ぎが下手ではベストは出ません。水中練習も陸トレもどちらも同じくらい重要です。水泳は己の身ひとつで行うスポーツ。高い技術を高い身体能力で表現した人が勝ちます。
常に体作りと技術向上を意識しよう
筋力と泳力はある程度比例しているということが数々の研究、経験で分かってきています。
そうは言っても小学1年生に高校生並みのウエイトトレーニングも高い技術も求めません。
年齢別にやるべきことや、取り組みで意識すべきことがあります。
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目次
伸び悩んだら技術面、フィジカル面どちらも見つめ直す
タイムが出なくなって伸び悩むと、人は簡単で明確な答えを求めがち。
「きっとパワーがないんだ!」
「技術さえ向上すれば速くなるだろう!」
これさえ、じゃなくて全部なんです。
技術も体力も両方。
なんなら、ある程度の体ができていないと再現できない技術もあります。
常に両輪。
だから技術練習、フィジカルトレーニング、どこも手をぬく場所がありません。
できていない方があるならば、すぐに回す必要があります。
かと言って片方がもう完璧だなんてことはあり得ない。
あんなに泳いでるのに!!
と言ってもまだまだやれてないことが山ほどあることが多いです!
僕らはレッスンで両方見ています
いくら生徒さんが「技術が、、、」と言っていても、フィジカル面に本当に不足がないかを絶対に見るようにしています。
レッスン初回は必ずフィジカルチェックから入りますし、体ができてないから技術が再現できていない選手には陸トレの宿題も必ず出ます。
選手によってはスイム練習前か後は必ず陸トレです。
小学校低学年でやるべきこと:フィジカル編
まず小学校低学年の選手は幅が広いのが事実。
今まで指導していた中で最も身体能力が高かった子は、3年生くらいでバク転してるような子でした。
他にも強い子だと2年生くらいでガシガシ腕立て伏せやっています(もちろんこれは指導しましたが)。
基礎的な運動を強くなってて
この年代求めることは、まずは基礎的な運動です。
走る(短距離)、遊具で遊びこなす(特にうんていと鉄棒)などの能力をとことん高めておいてください。
体育をとにかく全種目全力でやってくだい!
もう少し本音を言うなら、自分の体を支えれるようにしていてほしい。
ぶら下がる、逆立ちする(壁でいい)は余裕になっててほしいです。
もしできないのであれば、きっと水中で体は強く速く動かないし、姿勢を保ったり水をかいて自分の体を前に進めることは難しいでしょう。
小学校低学年でやるべきこと:泳ぎ編
この年代の特徴は、神経の発達がボーナスタイムなとことろ。
どういうことかと言うと、技術習得が比較的早いので姿勢、スカーリング、キックをテクニックに気をつけてたくさんやってほしいです。
もう1つは短距離のダッシュ練習を自主練ではしこたまやってほしいということ。
神経の伝達速度をガンガン高めておいてください。
この時に叩き込んだ基礎と速い動きが後々響いてきます。
この時期ほど、ただただ泳ぐだけの練修をするのは本当にもったいないです!
技術的な指導をしっかり受けているでしょうか??
小学校中〜高学年でやるべきこと:フィジカル編
小学校の3年生以降にもなれば多くの子がトレーニング指導も理解をして取り組むことができます。
低学年のころから引き続き体育の時間を全力で取り組んでもらうことはもちろんですが、
腹筋、背筋、ジャンプ、腕立てといった自重の基本的なトレーングをこの時期にはたくさん積んでほしいです。
自分の体重を正確に強く速く扱うことがテーマになります。
もしこの年代で腹筋も背筋もやったことないのであれば、それを取り入れるだけでも伸びます。
筋トレと身長は関係ない
筋トレをすると身長が伸びないと昔は言われていましたが、今は否定されています。
運動量が増えるのに食べれていないとか、やりすぎが問題なだけで自重の筋トレ程度では気にしなくてOK。
小学校中〜高学年でやるべきこと:泳ぎ編
泳ぎの練習は低学年のころから引き続き、基礎と短距離ダッシュをたくさんしてほしいです。
そして、いろんな種目に出てほしいなと思います。
クロール、背泳ぎ、バタフライ、平泳ぎ、この年齢で苦手を作ってしまわないようにしてほしいです。
得意はあっていいけど苦手はできるだけ少なく、どの種目も積極的に取り組んで、総合的な泳力を高めてほしいです。
中学生でやるべきこと:フィジカル編
中学生に絶対に目指してほしい基準があります。
それが、体力テストの満点です。
僕たちも学生の頃にあれになんの意味があるのかわかりませんでした。
でも大人になってわかります。
あれは洗練された身体能力の通知表で、速い人はやっぱりスコアが高い。
得意な種目は満点になると思います。
でもきっと満点じゃな種目があると思います。
満点じゃなかったらもう弱点だと思ってください。
ジャンプ系、投げる系、50m走が弱いなら瞬発力不足です。
まず手頃なジャンプ、ダッシュをたくさんやってください。
握力が弱いなら筋力不足です。
陸トレ、もっとやりましょう。
できれば腕立てや懸垂もスピードを意識してスパンスパンやりましょう。
反復横跳びが苦手なら、きっと細かく強いキックが打てません。
反復横跳びは線が3本あればすぐできます、満点になるまでやりましょう。
騙されたと思ってやってみてください!
速い子はテキトーにやって満点です。
まずそこに並ばないといけません。
中学生でやるべきこと:泳ぎ編
この時期になると、心肺機能の向上が著しいです。
そして小学生の頃よりも意識的な面での成長があるはず、、はず!!
なのでガッツリ泳ぎ込んでみたり、200m以上の種目にも積極的に出てみて良いと思います。
だからといって50mが絶対に停滞しないように。
そして、アップからダウンまで練習の全てで泳ぎの手を抜かない習慣を身につけてください。
小学生はどうしても集中力の問題で雑な泳ぎを練習でしてしまいますが、中学生からはダメです。
タイムが止まる女子が続出する理由
この年齢になるとタイムが停滞する女子選手が続出します。
続出するが故に、女子はこんなもんだろうみたいな諦めをする選手や指導者も多いですが、まだまだこれからです。
停滞する理由としては、体型の変化があるのに小学生のときのままのフィジカルと技術(泳ぎ方)だからです。
女子は男子よりも体の構造的に弱いので影響を受けやすいです。
まずはトレーニングがしっかりてきているか、そしてスイム練習では短い距離のダッシュがちゃんと速くなっているかを課題に取り組んでみてください。
タイムが出ないからと、どんどん200m、400m、800mと逃げの選択をしないように。
好きな子は別です。
高校生以上でやるべきこと:フィジカル編
本来であれば高校生になるまでに自重のトレーニングはほぼ完璧になっておいてほしいところ。
腕立ても懸垂もバンバンできるし、プランクはピタッと止まれる。
体力テストはもちろん中学まで満点(満点無理でもAランク)。
そこまでの基礎体力がちゃんとできていることを前提に言うと、
ウエイトトレーニングを開始してください。
他のスポーツのアスリートはもう絶対やってます。。。。
道具使うアスリートがやってるのに、裸一貫で戦うスイマーがやってないのは、、、。
それどころじゃない人は?
ウエイトどころじゃない!!って選手はまずは自重からでもOK!
ぞれすらもしんどいからって落ち込まなくても、伸び代が大量にあるだけなのでめっちゃ楽しいですよ!
高校生以上でやるべきこと:泳ぎ編
ここまでくると逆に一言で終わります。
「全部してください」
これにつきます。
短距離のスピード練習も必要だし、持久力をつける練習も当たり前にやる。
そしてその中で一切気を抜かずにフォームに気をつけて泳ぎを作る。
高校生にもなってスポーツをするということは、かなりの自主性が求められます。
正直ハードですが、この年齢で強い子は当たり前の基準が高いので、少しずつでいいので近づいていけるようにしてみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
技術とフィジカルは常に両輪で、年齢によって内容、意識ともに変わっていきます。
大切なことはできるだけ早くその習慣をつけること。
今もし高校生だけど中学生の段階だとします。
それで諦めるのではなく、今からすぐやる!
もう自分ではどうにもわからん!!!
という方は、スイムレッスン、パーソナルトレーニング(オンラインもある)にぜひいらしてください。
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