泳いでいる中で、どうしても左右差が出てしまい、右か左かのどちらかにずれていってしまうとか、右だけ進んでいる感じがしないという方も少なくないと思います。今回はその左右差に対してのアプローチを考えていこうと思います。結論から言うと、弱い方に合わせることも大切だということです。
限定動画やクーポン発行の公式LINE、まだの方は下記から登録↓
泳ぎの左右差があるとどうなるか
泳ぎの左右差があると、クロールや背泳ぎでは片方のストロークは良く進んでいるのに、反対側は全然進んでいないような感覚を受けると思います。
感覚だけならまだしも、実際に動画を見たりして、明らかに左が進んでいないとか右が進んでいないとなると、かなりの左右差があるかもしれません。
ギャロップ泳法のクロールなど、あえて左右差をつけているフォームなのであればまた話は変わってきますが、左右対象に泳ごうとしてできていないなら改善を考えても良いかもしれません。
バタフライや平泳ぎにおいても、左右同時に水をかいてはいるものの、片方に力が入っていないような、水を捕まえれていないような感覚を受けると思います。
平泳ぎはそこまでかもしれませんが、バタフライであれば左右でリカバリーのタイミングにズレが生まれていたり、傾いていたりすることもあります。
泳ぎの左右差ができる原因
では、泳ぎの中でストロークに左右差ができてしまう原因はなんでしょうか。
少し専門的な言葉も出てきますが、簡単に説明するので読んでいただけると良いかと思います。
筋力差
まずはシンプルに筋力の差が考えられます。
利き手かどうかなども関わってきますが、左右で筋力の差があると水をかく力も変わってきます。
弱い方は弱い方なりに水をかけているけれど、どうしても強い方ほどはかけていない印象を受けます。
固有感覚の差
筋力の差と似ているのですが、固有感感覚とは関節や筋肉の伸び具合、力の入り具合の感覚のことです。
この固有感覚に左右で差があることで、ストロークの強さや技術にもズレが生じてきます。
どうしても非利き手側は不器用になりやすいです。
ボディイメージの差
ボディイメージとは、自分の体のパーツがどれくらいの大きさで、今どこにあるのかのイメージです。
脳は実際の体の状態よりもボディイメージを優先してしまいます。
すると、現実とイメージにギャップが生じてしまいます。
「こう動かしているつもりなのに(イメージ)」動いていない(現実)。
手のひらの感覚の差
手のひらで水を捉える感覚の差です。さらにそれは水を捉える技術的な差にもつながってきます。
スカーリング練習をしている時などに、片方の手にあまり水の感覚が無いとか、片方の手はその場で渦巻を作れないなどの感覚・技術的な差があると、泳ぎの差としても出てきます。
泳ぎの左右差を少なくするアプローチ
では、こういった原因に対してどのようにアプローチしていけば左右差は改善していくのでしょうか。
陸トレは両手種目で
水の中で行う以外にもアプローチはあります。
その1つが陸トレ中です。
左右差があると、それを是正しようと片手種目で左右を丁寧に鍛えようとしてしまいます。
効果的なこともありますが、この場合は弱い方に合わせた回数、強度で行なってください。
もっと良いのは、懸垂や腕立てふせなどの両手を同時に使う種目を選ぶことです。
弱い方に限界が来ると上がらなくなりますし、両方同時に同じ力を出していく練習にもなります。
陸トレの良いところは、水中よりも姿勢や呼吸が安定しているので、感覚にも目を向けやすいことです。
弱い方の手、強い方の手、それぞれの筋肉への力の入り具合や位置関係、関節の伸び具合など、実際に見ながら、感じながら感覚にも目を向けて丁寧にじっくり頑張ってみてください。
片手ドリルは要注意
左右差があると、片手ずつのドリル練習をすることがあると思います。
ただし、その時には注意が必要です。
何せ片手です。
比較対象が無いので、強いか弱いか、進んでいるか進んでいないかわかりません。
もし行うのであれば、強い方ともスイッチしながらがいいと思います。
3ストロークずつ変えるなど。
そしてそもそも、バタフライや平泳ぎでは片手で泳ぐことで全身のフォームのバランスが崩れかねませんので注意が必要です。
別の運動をする
ボディイメージや固有感覚を養うためには、水泳とは別の運動をすることも効果的です。
陸トレもその1つですが、学生さんなら体育の時間などはとても良い機会かと思われます。
慣れない運動を上手くこなそうとするには、感覚、体の使い方に普段以上に目を向けることになります。
その過程でボディイメージや固有感覚などが養われていきます。
怪我には注意です。
今回の内容は以上になります。
何かしら参考になれば幸いです。
それではまた!!