保護者の熱量と子どもの熱量

今日の話題は非常に難しい内容です。でも、それだけ大切であり、考える必要があると思います。親の熱量が子どもの熱量を上回りすぎると破綻する確率が高くなります。子どもの意思を大切に、一番の味方でいてあげてください。

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水泳に関わらず、何か習いごとをするにあったって、保護者の熱量と子どもの熱量のバランスが非常に難しいのではないかと思います。

これは、世間的一般的に見ていても思うことですし、自分のサービスを受けてくださる様々な親子を見ていても思うことです。

 

「親が子ども以上に必死で、子どもはさほど必死ではない、むしろやらされている」

当然、「機会」も親が先にたくさん与えてしまいます。

逆に、「子どもは必死なのに、親が全く協力的でない」と言う場合もあります。

 

熱量の大きさが大切ではなく、熱量のバランスが大切だと思います。

極端な例は「スポーツ選手にさせたい親」と「まだよくわかっていない子ども」。

本人はまだそのスポーツに対しての本当の面白さも何もわかっていないのに、ハードな練習、レベルアップの機会、自主練、様々なことを与えられます。

 

結論から言うと、熱量のバランスをとるためにも年齢やステージに応じた関わりが必要になると個人的には思います。

あくまでも僕の意見です。

あくまでも僕の意見なので、「〇〇と思います」って言葉を多発しますから、

あとは皆さんで考えてくださいね。

 

親が子どもの熱量を上回りすぎる

ついつい大人は先回りをして、子どもたちに機会を与えすぎたり、子どもたちに何かをい強いたりしがちです。

親が子ども以上に必死になってしまい、子どもは「楽しい」でやるべきスポーツを「させられている」で取り組むことになります。

それには3つの要因?背景?があるのではと何となく思います。

 

1.大人は今までの人生経験や情報量の多さから先回りして道筋を用意してしまう

2.どうしても大きな期待をかけてしまう

3.理想の状態(大きな大会に出る、周りより強くなる)を強いてしまう

 

2と3はほとんど一緒かな。

 

何事も、「楽しい」とか「やってみたい」という気持ちがあって自分から頑張れると言うものです。

かと言って、子どもが勝手にその「楽しい」と思えるスポーツや習い事を見つけてくることは難しいと思います。

何事もまずは経験してみないとわかりません。

まずは、きっかけがないことには始まりません。

それを与えるために、親がスイミングやその他習い事に通わせてあげるのはとても価値あることではないかと思います。

ここまでは良いのです。

 

でも、通ってだんだんと上達するうちに、ついつい親はさらにその先の道に関しても過度に関与してしまいがちです。

道を示すだけであれば良いのですが、子どもの熱量を上回り、本来自分で始めるべき自主練やきっかけづくり(僕のようなサービスを含む)を親が強いてしまいがちです。

 

「こういうのもあるよ」と提示して選択権を与えることと、

「自主練するぞ」と言って、選択権は与えずに実施してしまうのとでは大きな違いがあります。

そうしてしまうのは、最初に紹介した3つの要素があるように思えてしまいます。

経験や情報の多さから、「こうすればもっと良くなる」と知っている大人が、

やっぱり子どもには大きな期待をしてしまうし、

競争を煽られる社会だからこそ、子どもに対して大きな理想像を押し付けてしまう。

周囲の子がどんどん進んでいくと、さらに加速してしまう。

 

子ども自身も、保護者と同じくらい「もっと上手になりたい!」「やってみたい」と思っているのなら問題はないのですが、やはりどうしても見通しも情報も多い大人の方が上回りがちです。

 

このアンバランスが続くと、子どもが習い事を嫌になってしまったり、燃え尽きてしまったり、続けていても伸び伸びできず、逆に上達が遅くなったり。

それに、道を決定しすぎてしまうことは「自分で考える力」を失う恐れもあります。

選択肢を与えた上で、どれを選択するかを本人に決めてもらう余裕は必要かなと思います。

早期に専門化してしまう?

特にスポーツの分野に関して、早期に専門化してしまうことは必ずしも良いとは言えません。

最終的な競技成績に関しても様々な意見がありますし、健康や精神的な観点からも必ずしも良いとは言えません。

競技そのものを1つに絞ってしまうことも、競技の中で専門種目を1つに絞ってしまうことも、年齢が低いほどもったいないなと思います。

 

これもついつい大人の熱量が子どもの熱量を上回ってしまい、熱量のバランスが崩壊するとやりがちな話です。

「水泳で成功してほしい!」という親の強烈な熱量。

一方、子どもは「とりあえず楽しいからやっている」くらいの熱量。

 

早期の専門化は、子どもの人生における選択肢を絞り込むことになりますから、

熱量のバランス、本人の思いを十分に精査しないといけないと思います。

 

ここまでは、保護者の熱量が子どもの熱量を上回ってしまうパターン。

気持ちはとてもわかります。

ついつい口を出してしまいますよね。

悪いことではないのです。

ただ、少しグッと堪えて冷静になる瞬間があってもいいのかも。

子どもの熱量に対しての協力がなさすぎる

逆のパターンもあります。

子どもにはものすごく熱量があるのに、親が無関心であったりすること。

もちろん大人にもう精神的にも経済的にも余裕がない時代ですから、どうしようも無かったりします。

これはセンシティブな内容なので深くはツッコミません。

 

でも、子どもたちの最大の見方でありサポーターは保護者です。

たくさんの設備や道具を揃えようとか、より良い環境を親が用意しようとかそういう話ではありません。

それぞれできる範囲での協力というのは、あってもいいのかも。

応援する声かけだけでも。

そう思います。

あくまでも個人の意見です

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ここまでのお話は、あくまでも個人的な見解です。本当に便利でスピーディーな時代になりました。ついつい先を急いでしまいがちですが、大人の熱量と子どもの熱量をもう一度冷静に見直してみてもいいのではないかなあと思います。早期専門化に関しては過去にも書いていますので、そちらもご覧ください。

 

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