水泳だけ特別と思うことなかれ、、いやむしろほぼ無重力に近い水中での運動って案外難しい?!
「泳げません」「泳ぐのが速くなりません」といったご相談をいただき、解決してきましたが、、、年々陸での基礎的な運動が弱い子が増えてる気がしてなりません(やばい)。
目次
水中という特殊環境の前に、陸で運動できないと
「水泳をすれば柔軟性がアップ!」「水泳をすれば運動能力も向上!」
まあ、確かに嘘ではない。
ですが、、、
そもそも人間は陸の生物
歩く、走るに適した設計をしています。
酸素を吸うのは、空気から。
体は立たせた状態で、前を向いて進む。
地面を蹴って前に進む。
水泳はどうでしょうか。
体を横に向けて、頭のてっぺんが1番前で進む。
水中で呼吸はできない。
地面は蹴れないので、手や足で水を捉えないといけない。
そもそも浮いてる。
そうなんですよ、
陸で最適に生きていくために設計された人類にとって、水中は特殊環境。
実はとっても難しいんですよね、泳ぐのって。
重力を感じにくいし、体の向きは変わるし。
それで磨かれるものはもちろんありますが、陸での自分の体のコントロール能力が低い子は本当にもう何をやっているか自分でもわからない状態になります。
結果的に水中での体のコントロールに慣れるのに多くの時間を費やします。
水中なら体は浮くし、軽く感じますが重さを感じている方が力の入れ方(体のコントロール)は理解しやすいです。
水泳は水中で体をコントロールする運動
水泳は水中で体をコントロールする運動なので、そもそも陸でのコントロール能力が低い子は泳げるようになったり、上達するのに時間がかかります。
慣れている陸の方がコントロールする難易度が低いのに、ハードモードな水中に入れられてコントロールしやすくなるはずはないです。
陸でしっかり動ける子が水泳も早く上達する例をたくさん見ましたが、
逆をあまり見たことありません。
水泳だけやってきて、水泳はしっかりできるけ、ど陸での運動がへなちょこすぎる子も多い。。。
そして、競泳レベルになるとその差は顕著です。
陸で動けない子は、泳ぎの改善や修正も時間がかかる。
増えています、陸での運動能力が低すぎる子
では、陸での運動能力ってどんなことでしょうか。
走る、飛ぶ、ぶら下がる、投げる、打つなど遊びの中で自然と行う運動です。
他にも、
逆上がり
雲梯
縄跳び
逆立ち(壁でOK)
ブリッジ
などなど、幼稚園や小学校で絶対やるような運動。
ふとしたときにそれらができるか聞いたり、実際にやってもらうと
ふにゃふにゃだったり、想像もつかなかった動きをしたりするんですよね。
自分の体がどうなっているかを感じ、ある程度思い通りに動かす力。
ぶら下がったり、踏ん張ったり、自分の体重を手足で支える力。
水泳と関係なさそうに思われるかもしれませんが、泳ぐとは水に対してこういった運動をしているのと同じなのです。
水泳といえば「柔らかい」のイメージが先行しすぎて、、、
水泳といえば、「柔軟性が高い」というイメージが先歩きしすぎています。
もちろん大切なことではあるのですが、体がぐにゃぐにゃしないように維持したり、水をしっかりかいたりけったり、力を入れるところも多いです。
水泳選手ってめっちゃムキムキですよね?
柔らかいだけじゃ泳げないんです。
実際に多いのは硬い子よりもふにゃふにゃしている子
それどころか、柔らかいを通り越して「ふにゃふにゃ」「ゆるゆる」した子が本当に増えています。
こちらとしては、普段どうやって生活してるんだ?
と疑ってしまうレベルのふにゃふにゃさ。
もちろん水泳を続けていくことで、少しずつ能力は向上していきますが、、、。
水泳は地面から受ける反発をほとんど使わないスポーツ。
特殊です。
ほとんどのスポーツは地面から受ける反発を使って成立しています。
高く飛ぶには地面を強く蹴る。
速く走るには、着地したときに良いタイミングで弾む。
水泳で伸びるものもありますが、多くのスポーツで使うけど水泳で使わないところは伸びにくいです。
地面からの反発を使うには、運動のタイミング、耐えうる脚力などなど自分の体をコントロールすることがいっぱいです。
ふにゃふにゃ&コントロール不足ではなかなか、、、。
陸の運動の応用であり、ハードモードな環境である水泳。
そういった子は案の定、習得に時間がかかってしまいます。
水泳上達、泳げるようになるための近道は?
では、水泳が早く上達するにはどうすれば良いのでしょうか。
たしかにプールに行って泳ぐ練習をすることも大切ですが、
それよりも根本的なところとして、普段からたくさんいろんな運動することです!
陸でイメージ通りに動かない体が水中で急に動くことはありませんので!笑
突き放すように聞こえてしまうかもしれませんが、愛情なのでお許しを!笑
というわけで最後までありがとうございました!
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