【上達のコツ】根っこから治すか、病気になった葉を刈るか

先日たまたま通りがかった漢方薬のお店で、店員のお兄さんから有難いお話を聞いたのでそれについて綴りたいと思います。これは健康な生活を送るためだけでなく、物事への取り組み方や生き方にも応用が利く考え方です。

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漢方薬は、東洋医学の考え方に基づいて処方されます。

東洋医学では根本治療を基本とし、一人一人病気や不調の原因は違うと捉えているらしいです。

西洋医学は病気や不調になったらその症状を取り除きます。

原因がなんであれ、症状が出たら治療法は決まっています。

ところが、それは根本的な治療になっていないので再発をしてしまうことがあります。

東洋医学は病気になる根本原因を改善し、今出ている症状が出ない体づくりをするそうです。

 

分かりやすく木に例えると、西洋医学は病気になった葉を刈り取ることで症状を消す。

ところが、根っこが腐っているのでまた別の葉が病気になるかもしれない。

一方の東洋医学は根っこや土から改善し、葉が再び病気にならない木を育てるようにします。

 

そして人間で言う根っこや土にあたるのが自然治癒力であり、日々の生活習慣によって左右されます。

普段から何を口にするか、睡眠は?運動は?そういった基本的なことを改めていくことで病気を予防していきます。

漢方薬も今すぐの症状や痛みを消すのではなく、根っこに働きかけ自然治癒力を高めるサポートという役割が大きいそうです。

 

根っこから治すか、葉を刈り取るか。

どちらが正しいとかは無く、使い分けだと思います。

刈り取っても刈り取っても症状が繰り返し出るのであれば根っこの改善に努めるべきかもしれません。

まさに今、命の危険がある状態であれば、ここは一旦葉を刈り取ってしまうべきだと思います。

 

これ、すごく大事な考え方だと思います。

何回やっても失敗するのであれば、何か根本的なところに原因があるのかもしれない。

取り急ぎ対処しなきゃいけないことは、兎に角対処して、その後根本原因を考えるべきかもしれない。

勉強や仕事のパフォーマンスが悪い時、そもそも睡眠や食事がしっかり取れているかといった根本の部分をまずは見直すことが改善につながるかもしれない。

 

水泳の上達でもこの考えは役立つと思います。

例えば、キックが思い通りに上手く打てない場合、キックの打ち方に問題があるのか、キック以前に姿勢や体調面などの根本的な部分に問題があるのか、様々な可能性を考えることに繋がります。

根本的な部分にミスがあるせいでキックが思うように打てないなら、根っこを修正するのが先。

根っこはしっかりしているのなら、キックを修正する、葉にアプローチする練習やトレーニングをする。

そして原因は1人1人違うので、キックが下手なら必ずこの練習で解決というのもありません。

自分をよく観察して答えを模索する作業が必要になります。

コーチの役割はそのお手伝いをすることでもあると思います。

 

伸び悩んでいる時こそアプローチの仕方を変えるべきかもしれません。

東洋医学と西洋医学の違いを知ることはそのヒントになります。

皆さんもぜひ、はっきり目につく部分だけでなく、見えにくいけれど物事の土台になっている部分を今一度見直してみてはいかがでしょうか。

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たまたま通りがかったお店で良い勉強になりました。

 

 

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