ジュニアスイマーのみなさん、ちゃんと休めていますか?保護者の皆さん、ちゃんと休ませれていますか?「努力」というとどうしても休まずに続けることや、足し算の努力ばかりが善だと思われがちです。しかし、練習やトレーニングで体が適応するにも、技能を定着させるにも、メンタル(集中やポジティブな気持ち)にも、脳にも休憩が重要です。そこがおろそかになっていると自覚し、休むことで調子が上向きになっていくジュニア選手も多いですよ!
目次
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勤勉さは元々の民族性ではない
休むといいよ!なんてことを言うと、勤勉に努力をすることが「日本人らしさ」みたいなものだと言う人がいます。
でも、これって諸説あります。確かに勤勉に努力をずっと積み上げることが得意な人はいるでしょう。。。どこの国にも(笑)
というのと、勤勉さが素晴らしいものだという価値観は日本古来のものではなく、西欧での産業革命・資本主義の確立によって明治維新以降に日本にもたらされたものという説があります。産業革命・資本主義(現代も)の上では、勤勉に黙々と働いて製品やサービスを休むことなく提供し、金を増やすということが有利になります。
「働かざる者食うべからず」
多くの日本人はこの言葉の由来を知らないはずです。
日本の有名人の言葉じゃないですよ。
「新約聖書」です。
そして、特にピューリタンの中では大切な教義とされており、これと産業革命・資本主義の相性がよかったらしい。
それが日本に輸入されて、、、。
ですよ!?
日本人の元々の民族性かって言われたらどうよ。。。?!
まあ、確かに経済的には休まず勤勉にやり続けた方が良いかもしれない。
スポーツにおける努力って考えるときっと違う。
だから、大人が仕事の理屈や価値観で子どもたちの努力に対してそれを適用するのってどうなん?といつも思う。
練習させ過ぎだって。
スポーツにおける努力は、負荷と休息のバランス
いっぱい努力するなら、いっぱい休め。
というのが自分の考えです。
人間は無尽蔵に動けるわけではありません。個人差はありますが有限です。
強化練習、二部練習、合宿、大いに結構!
で、オフは週にたったの1日??
大人は週休1日だと「しんどい」って言うのに??
学校行って、全力で水泳の練習して、週休1日!?
いやいやいや、絶対回復が追いつかん(笑)
たくさん練習したいなら以下の3つを守る必要があると思います。
①たくさん寝る、食べる(回復)
②回復するための時間を確保すること
③優先順位をつけること
たくさん練習したいなら、①食べるか寝るかして回復させる必要があります。②でもそうするためには時間が必要になります。③現実は学校だ勉強だ他の習い事だあれもだこれもだと忙しく真面目に全部きちんとやろうとする子も多いですが、優先順位をつけて何に1番力を入れたいのかをはっきりさせる必要があります。
疲労が溜まっているとそれが当たり前の状態になってしまう
疲労が溜まりに溜まりまくっている状態の選手は、その状態が「疲労状態だ」という認識もなくなっていくことがあります。それが当たり前なんですね。そして、その疲労状態の範囲での「調子が良い」「調子が悪い」と判断をしている。
でも、実際はそんなことはなくて
本来はもっと体は動くはずだ!!
という場合もよくあります。
過去にレッスン生であった事例です。
大切な試合を控えた2週間前。諸事情あってスイミングの練習には行けないので、僕の方で自主練メニューを作ってあげることに。普段ものすごい量を泳ぐチーム(レース前でも)の子だったのですが、試合前の調整期の僕が考えるメニューなんて短時間に集中してスピードだけ残して疲労は抜く内容です。
するとどうでしょうか
「こんなに体が動いたのは初めて」
と本人から。
休憩するから、体は適応し、脳は技能を覚え、良質な思考とメンタルになる
休憩をして回復をするからこそ体はトレーニングや練習の刺激に対して適応します。
記憶には睡眠が必要というのは多くの人がご存知ですが、スポーツの技能に関しても記憶ですので寝て脳を休ませなければいけません。
つまり、休まずにずーっと頑張ると言うのはただの苦行になりかねない。
また、しっかりと休養を取っているからこそ脳も体も心もフレッシュな状態で練習に挑めます。その状態だからこそ良質な思考が伴いますし、メンタル的にも良い状態で努力を積めます(集中力やポジティブさなど)。
量より質、質より量との議論があります。自分は両方大事だと思っています。
ただし、集中して取り組めた量のみ換算するべきだと思うのです。
年齢に応じた活動時間を上回ると心身へのリスクが上がる
ここまでだけの話をすると、「言うてもあんたの考えでしょ!」と言われそうですので少し違う切り口から行きます。
それは、休ませないことの心身へのリスクです。
競泳に限らずスポーツにおける「やりすぎ」による心身のリスクとは、
✔︎オーバーユーズによる故障(水泳なら肩や腰に多い)
✔︎オーバートレーニングによる心身の諸症状(心と体の異常)
✔︎燃え尽き、鬱などのメンタルの症状
などが挙げられます。
そしてこれらは、年齢1歳に応じて1時間の活動量を1週間で上回るとリスクが上がることがわかっています。
1週間につき10歳の選手なら10時間、15歳の選手なら15時間を超えてくるとリスクが高まるということ。
「余裕で超えてるけどへっちゃらだし!!」
うん、それならそれで構いません。個人差(生活環境、回復能力、練習内容)はありますから。
います、レッスン生で最も激ヤバガールは4時間自主練してからチームの練習したりしてます。。笑
でもこの子は異常に食べるし寝るし、回復力が化け物です、、、笑
「でも強いあの子はもっとやってる!!」
その気持ちもわかります。
でも、本当に自分は同じだけをこなせる回復力や環境は整っているでしょうか?!
真面目な子ほど「休むこと」への抵抗が大きく、底なし沼にいる
真面目な子たちほど休むことへの罪悪感を感じやすく、もうすでに故障をして体は「無理だ」と言っているのに練習に行こうとする。そしてますます悪化をしてしまう。不調に拍車がかかる。負の連鎖を止めることが苦手です。
元々の性格もあると思うのですが、やはり価値観として休みの大切さを気長に説明していく必要があると思っています。
実際に、レッスンに来てくれた子で中学生なのにおうすでに腰に爆弾を抱えている女の子がいました。
泳ぎを見ても、明らかに腰が悪そう。それでもオフを全然増やそうとしない。そもそも中学生で爆弾を抱えていること自体がもうすでに異常なんです。
オフを増やすこと、このままではベストどころか競技を続けれないこと、1日2日休みが増えたところでへたくそにはならないということ、懇々と説明しました(笑)
食え、寝ろ、遊んでこい
最後に言いたいのは
「心身が元気な人には勝てない!」
「心身が元気なら何があるかわからんぞ!!」
ということです。
情報社会になって、泳ぎの技術やトレーニング、練習方法はすぐに手にいれることができます。ついついそちらに目が行きがちですが、最後に勝つのは「元気なやつ」ですよ!
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