今回は、僕(尾崎)が学生の頃に当時のコーチから贈られた言葉を紹介したいと思います。
「絶好調の時こそ冷静に」
今回はこの言葉と、僕が後の水泳指導をしていく中で学びとった「調子の概念」を組み合わせたここでしか聞けない「調子の捉え方」について簡単に書いていこうと思います。
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絶好調も絶不調も本来は少ないもの
この言葉にはとても感謝しています。
水泳だけでなく、人生のあらゆる場面で大事だなと思います。
試合の時に絶不調だと、人はどうしてもあたふたし、落ち込んでしまいがちです。
次は絶不調になるまいと意気込みすぎて、今度は逆にそれがストレスになり、余計な心配からまた不調を呼ぶという悪循環。
でも、著しく低いパフォーマンス(絶不調)の時って思っているより少ないんです。
衝撃が大きいので、よく覚えているのかもしれませんが、回数としては少ないはずです。
これは皆さんも過去の試合を思い返してみてもわかると思います。
そして、このことは絶好調にも言えます。
絶好調も印象に残りやすいので、ある程度頻繁に来るものかと思われがちですが、これも稀です。
たまにしか来ません、たまにしか来ない絶好調を呼び寄せようとしすぎて、調整期間にストレスになり、不調に陥ってしまうケースもあります。
また、絶好調の時は舞い上がりすぎて調子に乗ってしまうことも考えられます。
せっかく体は動くのに、戦略をミスしてしまってレースを台無しに、、、なんて虚しい。
いずれにせよ、絶好調も絶不調も滅多に来ません。
もっとも多いのは「普通」。
もしくは普通よりやや調子が良いか悪いか。
この「普通」の範囲で勝負していくことを前提に普段から取り組んでいくことをお勧めします。
「試合の日は絶好調になる」という根拠の曖昧な算段でいくと失敗します。
普段の練習から「普通」の時に発揮できている力が試合でも最も出やすい実力です。
絶不調の時にすべきこと
そうは言っても、絶不調になるときもあります。
そんな時はどうすれば良いか。
焦らないことです。
焦っても調子は上がってきません。
焦って何か余計なことをする必要もありません。
淡々と、普段通りのアップ、過ごし方をするだけです。
そして今日の調子を受け入れることです。
ただし、「絶不調だからもうだめだ」といったネガティブな認識にはならないでください。
そして、結局は練習でできたことしか本番にできないのが人間です。
背伸びししぎようとせず、できること、すべきことに集中してください。
絶好調の時にすべきこと
逆に絶好調の時。
この時も、ある意味異常な状態です。
普段の練習では「普通」がほとんど。
「普通」の状態で磨いてきたスキルに対して、調子が良すぎると感覚も少しブレたりします。
思いのほか進んでいて、タッチやターンが合わないなど。
ここは試合前のアップなどでしっかり合わせておきましょう。
そして、調子が良いからと張り切りすぎないように。
調子が良くても、普段できていないことが急にできるはずはないです。
舞い上がりすぎて空回りなんてもしたくないですよね。
だからこそ、調子の良い時そ冷静に。