6月になって緊急事態宣言が解除され、各地のプールも営業が再開されてきています。ほとんどのスイマーさんたちは約2か月ぶりくらいに泳いだのではないでしょうか?6月も中旬になりますが、泳ぎの調子は戻ってきましたか?今回は泳ぎの調子がイマイチ戻らない、初心者~中級者向けにその対処法をご紹介していこうと思います。やることは単純です。けのびや、スカーリングなど基礎的なことから確認していこうというだけです。
毎度のことですが、このブログでは「こうすれば良くなるよ!」みたいな安易なことはあまり書きません。
考える内容です。
特効薬は期待しないでください。
1つ1つの基礎の確認から始める
泳ぎの調子が戻らないのは、感覚や体力の問題だろうから、とにかく泳ぐしかない。
そう考えて、漫然と「とりあえず」泳いではいませんか?
いつか調子は戻るかもしれませんが、凄く時間がかかると思います。
なぜ前のように泳げないのでしょうか?
それを自分なりに考える必要がありますが、なかなか特定するのは難しいですよね。
というわけで、1つ1つの基礎を確認していくことをおすすめします。
ただ泳ぐのではなく、浮心と重心を感じる、けのび(ストリームライン)姿勢、スカーリングといった泳ぎの基礎となるところにも時間を割いて練習してみてください。
泳ぐという行為は複合的ですので、要素を分解して確認していくことで少しずつ組み立てていきましょう。
もちろん泳ぐ練習(4泳法を実際に泳ぐ)はしっかりやって下さいね。
量的にはそっちが多いくらいです。
浮心とは、体の浮力の中心で人間の場合は肺の辺りにあります。
重心は、けのび姿勢だとお腹の辺りにあります。
この2つの点の距離が遠いほどに体は沈みやすくなります(下半身から)。
浮心と重心を近づけるには、大きく3つの意識が必要です。
1.おへそを持ち上げる
2.お尻の穴をキュッと締める
3.二重アゴの意識で首すじを伸ばす
姿勢の意識について、詳しく書いた内容はこちら↓
https://yu3trn.com/swim-posture-revise/
浮心と重心を認識する感覚も2か月以上泳がないと鈍ってきます。
その状態で泳いでも、姿勢がイマイチで進みが悪いです。
気を付けキック(背浮き気を付けキックも)の状態は浮心と重心を感じやすいので、ゆっくり進みながら確認してみてください。
他にも、浮心と重心を感じようと努めながら、けのび姿勢の練習(キックを打ってみてもOK)をしてみてください。
泳いでいる状態では分かりませんが、けのび練習をしてみると、「あ!自分は今ここが緩かったんだ!」「ここが力んでいたんだ!」ということにも気が付きやすいです。
ちなみに僕はお尻の締めが緩くなっていました(笑)
スカーリングの確認もおすすめです。
泳いでいて何でか水がつかめない、ざっくりと感覚が悪い。
それをひたすら泳ぎの中で改善していくのは難しいです。
スカーリング(その場で渦巻きを作る練習でもOK)をすることで、水の感覚、手の切り返し、手の形などを確認します。
スカーリングが以前の通りに上手くできないのに、スイムで良いストロークができるとは思えませんよね。
他にも、サイドキック(横向きキック)や背面キックといった基礎動作の確認も良いと思います。
沈まずリラックスした状態で行えますか?
プル動作、キック動作の確認も行います。
ゆっくりめのプル練習、キック練習で今までどんな風に動かしていたかを思い出していきましょう。
陸でゆっくり動かしてみるのも良いかもしれません。
フォームは元通りになっているでしょうか?
どこか水のひっかかりが悪い所などはないでしょうか?
このように、基礎を確認する時間も作りながら、練習をして頂くと良いと思います。
1つ1つのことを確認しながら泳ぎを組み立てていきます。
やはり漫然と泳いでいるだけでは、なかなか復調してこないと思います。
調子が悪い時は何が悪い?
基礎の確認ができてきたら、調子の良い時の自分と、調子の悪い時の自分を思い浮かべてみてください。
調子が良いときは何が良いでしょうか、悪い時は何が悪いでしょうか。
悪いまでは行かなくても、しっくりこないのはどういったところでしょうか。
また、基礎の確認をしている中で、調子の悪いところ、上手くできてたはずなのにできなくなっているところはありませんか?
こういったところの中で、特に不調なものから優先順位をつけて取り組んでいきます。
姿勢が上手く行っていないのなら、けのび、ビート板無しのキックなどで姿勢を改善する練習を行います。
しっくりこないというざっくりとした感覚でも構いません。
この優先順位をつけれるようになれば泳ぎの改善も楽になります。
まとめ
まとめると
1.けのびやスカーリング、キックや手の動かし方など基礎の確認をする
2.その中で上手く行かないところ、前とは感覚が鈍っているところを見つける
3.2の中でも特に不調なものから優先順位をつけて取り組んでいく
少し付け足すと、不調の改善ばかりに取り組むと精神的に疲れるので、調子の良いところの練習、得意なことの練習も織り交ぜるとよいと思います。