【クロール】効率よくストロークの力を出す感覚①:伸び方

クロールのストロークで効率よく力を出す感覚について解説していこうと思います。

楽に泳ぐというのは何も力を入れずフニャフニャと泳ぐわけではありません。

効率よく力を出すことで疲れにくくするというのが楽に泳ぐということだと思います。

 

長くなるかもしれないので、2回に分けて書いていきます。

まず今回は力を出す前段階「伸びかた」について書いていきます。

この技術自体は中級者以上向けですが、とりあえずクロールが泳げるという方はチャレンジしていただいてOKです。

 

*内容は必ずしもベストタイムなどの結果を保証するものではありません

クロールで伸びるとはどの局面?

クロールで伸びるというのは写真のような局面です。

片方の手(写真では右)を前に戻してきて(リカバリー)、水をキャッチし始める直前のところです。

手・腕が前に伸びていくと、それにつられて同側の体全体も片方へ傾き始めます(水の底方向)。

対側の腕や体は持ち上がる方向(水面方向)へ傾きます。

短距離を全力で泳ぐ場合はピッチが上がるので、この局面の時間が短くなります。

長い距離をゆーーったり泳ぐときは伸びている時間が長くなることもあります。

 

今回はこの部分についての解説です。

「伸びる」状態には水の抵抗を減らし、直前のストロークの力で水に乗っていくという役割だけでなく、

次のストロークで力を出すための準備でもあり、ストロークそのもの(直前・直後両方含む)でもあります。

というのも、運動とは連続的な繋がりで成立するものであり1つ1つの局面は切れること無く続いていくからです。

キャッチ、プル、フィニッシュ、リカバリー、キックなどついつい分解して考えがちですが、最終的には「泳ぐ」という「1つの動作」として捉えなければなりません。

 

クロールは手・腕だけで伸びるイメージだと体の繋がりが切れる

運動は連続的で繋がりのあるものだと言いましたが、それは運動をする体にも言えることです。

「伸びる」場面では、手や腕がぐいーっと前に伸びているように見えますが、「手・腕だけを前に伸ばす」というイメージでは体の繋がり、運動の繋がりが切れてしまいます。

 

そうならないためには、まずは伸びる前のリカバリー時と伸びる時に以下のイメージを持つとわかりやすいです

・同側の体を下半身(お尻・腰)から上半身の順に回旋を伴いながら突き上げた結果、リカバリー局面(手・腕を前に戻す動き)が生まれるイメージ。

・リカバリーして、手を前に伸ばしていくと残りの体(同側)も前についていく=腰orお尻の辺りまで腕が続いているというイメージ。

・その結果、腰が勝手に捻れるor一緒に回旋する

伸びるイメージは直線ではなく「渦巻き」

前の章でも少し書きましたが、下半身の回旋を伴いながら突き上げることでリカバリーを生むと言いました。

これはボールを投げる時に腰から順に回していって最後に手を前に出していくのと似ています。

 

お尻・腰から回してリカバリーを生むというのは逆に考えると

対側の腕はお尻・腰の力を活かして水をかいているということになります。

ここでも体は繋がっていて、同時に2つの役割を果たしています。

水をかく段階は次回の記事で詳しく書きます。

というのも、まだその準備段階があるからです。

 

リカバリーして、手が水に入ろうとしています。

「さぁ、伸びるぞ」という時、まずは前章に書いたように「お尻の辺りまで腕が続いているイメージ」です。

その感覚が分かったら次です。

お尻から手の先まで、伸びていく感覚は「直線」ではなく「渦巻き」です。

「渦巻き」のイメージで伸びることで大きな力を効率的に出す体の準備が整います。

写真には渦巻きを手の部分にしか描いていませんが、これが腰の方まで繋がっていくと考えてください。

この段階で体は力をためています。

それを一気に解放することでストロークで効率よく力が出ます。

 

分けわかんないですよね。

大丈夫です、次章で解説します。

クロールで伸びるポイントは肘の使いかた

「渦巻き」は手先から始まります。

手先から腰・お尻の方へと渦巻きが連なっていくイメージを持ちます。

ところが、この渦巻きのイメージ。

前腕と肘・肩を上手く使えていないと、手は外を向き、体はあらぬ方向に捻ってしまい、何とも言えない状態になりかねません。

 

では、どうするか。

解剖学的に言えば、「手首の回外」と「肩の内旋」をほぼ同時に行うということですが、専門家以外には意味不明です。

もっと簡単に言うと

「手の甲を上に向けたまま、小指側から前にねじ込み、肘を天井に向けていく」

手の動きだけを切り取ると、こんな感じ。

真っ直ぐから

捻っていく

 

繋がりの線を入れると↓

 

この形が作れれば、肩から下のパーツも勝手についてくるので「渦巻き」のイメージで伸びる感覚が分かってきます。

ざっくりした渦巻きはこんな感じです。

手でこの繋がりの線を前に引っ張っていきます。

 

この状態で伸びながら水をキャッチ!

クロールでの肘使いの練習方法

ですが、この形は難しくて最初からできないという方もいます。

そんな方におすすめの練習方法があります。

プールサイドの壁でも、机でも、パートナーの手のひらでも、手を置く場所さえあればどこでもできます。

 

①手をつきます

②手をついたまま肘を天井(真上と言うよりは斜め上でOK)に向けます。

肩も動いてOK!

③戻します

④以上を繰り返します。

余計な力を入れず、リラックスしてできるように練習します。

 

慣れてきたら手を浮かせて支え無しできるようにします。

この時に肘につられて手のひらが外へ向かないようにします。

手のひらは下、肘は上です。

これもリラックスしてできるように練習します。

 

クロールで手がエントリーして、前に伸びている時、この形を作ります。

また、この形がしっかり作れると、その後のストローク動作でも肘を高い位置に保ちやすくなります。

まとめ

今回はここまでです。

まずは渦巻きのイメージで体を伸ばしていきます。

その後、水をキャッチしてかいていくところはまた次回に説明します。

今回作った「渦巻き」の伸びで溜めた力をいかにして解放していくかが次のお話になります。

 

Yusan
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