「クロール」には距離に応じた泳ぎ方があるってご存知ですか?同じ「クロール」でも長い距離のレースに適した泳ぎ方と、短距離のレースに適した泳ぎ方があります。実は大きく分けると3種類!それぞれのポイントやメリット、デメリットを押さえて、自分の目的に合った方法で泳いでみてください!ベストタイムを出すには、知ることも大切です!
目次
クロールの種類を分けるのは回転の仕方
どんな意識で回していくかで泳ぎが変わるで。
基本をおさらいすると、クロールでは腕がぐるぐる回るだけではなく、ローリングと言って体ごと回すことで効率よく力を出して泳いでいくことができます。
片方の肩が水の中にある時、反対の肩は水の上に出てきます。それにつられてお尻も回転してきます。
紹介する3種類のクロールは次のように分けることができます。
✔︎肩の回転に合わせる「ショルダー型」
✔︎お尻の回転に合わせる「ヒップ型」
✔︎片手はショルダー、反対はヒップな「ギャロップ」
絶対見たことあるはず!
飛び出す→潜るを繰り返していくような見た目!
スピードが出やすい「ショルダー型クロール」
word_balloon id=”1″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]3つの中で1番スピードが出やすいのが「ショルダー型[/word_balloon]
ほとんどの短距離選手はこれです。
長い距離の選手でも特に女子は、この泳ぎ方をしていくのが男子より多い傾向にあります。
どういう泳ぎかと言うと、
肩の回転に合わせて腕をストロークで回していくことで、ピッチが上がりやすいです。
ピッチを上げると、推進力を使えない時間(前で手が伸びている時間など)が短くなるので、減速が減っていきます。これをしやすいので短距離選手に好まれる、、
というより現実的にこれじゃないとスピードが出ないです。
腰(お尻)も回転はしてきますが、ヒップ型ほどの大きな回転はなく、意識としてはお尻の回転を待たずにズンズン腕を回して進んでいきます。
スピードは出ないけど疲れにくい「ヒップ型クロール」
一方で、「ヒップ型」はお尻の回転に合わせて腕を回して泳ぎます。
クロールのローリングでは肩→お尻の順番でローリングが自然と起こるので、お尻に合わせるとということは、ショルダー型とは違って「お尻の回転」を待つことになります。
その分、ピッチが上がりにくく、ショルダー型よりも「伸びて(グライド)何もしていない時間」が長くなりがちです。
この時間は休憩にはなるのですが、「推進力を生み出していない時間」とも取れるため、スピードを出すのが難しくなります。
そのかわり、疲れにくいので長い距離を泳ぐには適しています。
それでも「ヒップ型」でスピードを出そうとするなら、ショルダー型よりもさらに強いキックが必要になりますが、、、現実的には限界がすぐ来るかなという印象です。
word_balloon id=”1″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]男子の長距離選手や、オープンウォーターなどの選手によく見られます。[/word_balloon]
高速化して減ってる
とはいえ、年々長い距離のレースも高速化しており「ヒップ型」は減っている印象です。
「伸びる」という何もしない時間は省エネだけど、、やっぱりスピードを出すには難しいんですねえ。
左右でショルダーとヒップを分けた「ギャロップクロール」
word_balloon id=”2″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]ドンドーンって感じの腕のリズムで、左右不対象に泳いでいる選手見たことないですか?[/word_balloon]
それが、ショルダー型とヒップ型を合わせた「ギャロップ」。
言い方変えれば「ハイブリッド」ですね!
word_balloon id=”1″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]ハイブリッドって言うと、1番すごそうで速そうやけど、必ずしもそういうわけではないんよね。。[/word_balloon]
【ギャロップ】
息継ぎをした直後は前方の手がグーンと前に伸びる(ヒップ型)
息継ぎをしていない側のストロークは伸びずにすぐにかく(ショルダー型)
ギャロップクロールは100m以上の選手で広く見られます。
50mでも一定数いますが、ショルダー型ほどはいないイメージで
ギャロップで50mに出ている選手の多くが100mや200mの方がメインの印象です!
ハイブリッドなわけなので、ショルダー型の次に泳ぎのピッチをあげやすく、ヒップ型の伸びている時間もあるので少し休める(止まる)ところが中距離選手に好まれる理由かなと思います。
ただ、ストロークが休める分、ギャロップもキックが強くないといけません。
さらに、ヒップからショルダーに切り替えていく体の切り返しに結構パワーがいるので女子選手にはほとんどいない印象です。
女子選手がスピードを出すには、ショルダー型のクロールで均等に回り続けていくことが良いみたいですね。
キックを強くなるにも男子ほどの脚力にはならないし、特にかなと思います。
大切なことは泳ぎ分けと、自分の勝負したい距離を見極めること
word_balloon id=”1″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]大切なことは自分の勝負したい距離に応じたクロールを選ぶこと!そして泳ぎ分けること。[/word_balloon]
正直、女子選手はどの距離でもショルダー型でいいと思います。
距離に応じて回転するスピードを変えて、ちょうどスピードと疲労のバランスを見つけていく感じ。
男子は、勝負したい距離に応じて変えていく。
もしも今、短距離なのにヒップ型でお尻の回転に合わせてストロークをしているイメージがあるなら、
ショルダー型かギャロップに挑戦してみてほしいなあと思います。
また、クールダウンなどでゆっくり泳いでいる時はヒップ型になりがちな選手もいます。
この場合、試合でやらない泳ぎをしていることになります。
別に構わないのですが、「違うよ」という認識は必要ですよね。
泳ぎ分けは他にも
ショルダー型、ヒップ型だけでなく、
距離に応じてローリングの角度も変化しますし、選手によってはハイエルボーとストレートアームを切り替えることもあります。
自分がメインにしている種目のクロールはどれなのか。
どのクロールの練習をたくさんしたいのか。
ここを明確にして練習に励みたいですね!
word_balloon id=”1″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]ちなみに1番スピードを出しやすいのは、、、[/word_balloon]
ショルダー型・ストレートアーム・ローリング深め(でも高速回転)
word_balloon id=”2″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]1番筋力もいるし、疲れるけどね(笑)[/word_balloon]
というわけで、今回は以上です!
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