24時間限定でインスタに頂いた質問に今日もどんどん回答していきます。(ブログや投稿に関する質問以外の質問は普段基本的に受け付けていません。)今回お答えするのは「飛び込みが上手になるポイントを教えて下さい」という質問。一番強調したいポイントは「体を10度以上は起こすこと」です。だってスタート台が傾いているんだもの。
質問者様の飛び込みフォームを見たことが無いので、なんとお答えすれば良いか難しいですが、
基本的なヒントを提示できれば良いかなと思います。
どんな飛び込みが上手な飛び込み?
まずは「上手な飛び込み」について考えてみましょう。
どんな飛び込みが上手でしょうか。
シンキングタイム!(5行くらい)
はい!どうでしょうか?
いろいろ出てきましたか?
たとえば、
・一点に入水している
・遠くに飛べている
・抵抗の少ない角度で入水している
・入水後の泳ぎに繋がる
などなど
まずは自分が思う「上手な飛び込み」をイメージしてみてください。
では、これらを実現するために知っておきたい基本的なことをいくつか挙げていきます。
飛び込み台は傾いている
何気なく使っている飛び込み台。
ちゃんとした試合で使われる飛び込み台は、少し傾いています。
何度くらい傾いているかご存知でしょうか?
台の種類によっても異なりますが、10°以下と規定されています。
そして今では主要大会で使われるスタート台の多くが10°の傾きです。
おそらく日本のプールで最も使われている、SEIKOの黄色いバックプレート付きスタート台は10°です。
この10°がポイントになります。
スタートの構えをした時点で10°前傾しているわけです。
つまり、このまま重心を前だけに移動して飛び込むと、水面に刺さるんです。
もしくは下に落ちていくような飛び込みになります。
きっと皆さんはもっと遠くに飛び込みたいはず。
どうすればよいのでしょうか?
体を10°以上は起こす
飛び込み台が10°傾いているのであれば、最低でも10°以上は体を起こさないと、近くの水面に刺さるか落ちるかします。
動き出す時に、上半身を10°以上起こしながら飛び込みます。
この写真からもわかる通り、上半身はほぼ水面と平行です。
図で示すとこんな感じです。
台の角度よりも股関節から上半身を起こせば遠くに飛べます。
台の角度と股関節の角度が同じだと、そのまま近くに刺さります。
遠くに飛べると何が良いか。
①入水角度が急にならない
②入水地点が遠くになる
③空中での余裕が生まれる
構えた時点では台の角度と平行です。
そのままではいけないので、動き始めたら、まずは体を起こしてみてください。
バックプレートを蹴れている?でもけり上げすぎない
もう1つだけ。
バックプレートを蹴れていますか?
ちなみにバックプレートは30°だそうです。
バックプレートのメリットは、体を後ろに引かなくても強く蹴ることができるところです。
しかし、後ろ脚の位置が高くなるので、バックプレートが無い場合よりも体が前傾しやすいです。
もしも蹴れていないと、落下するような飛び込みになり、近くの水面に刺さる勢いが強くなるだけです。
バックプレートを蹴れているにしても、体が起こせていなければ近くに刺さります。
構えた時点でしっかり足裏でバックプレートを踏みしめて下さい。
置き方は足の裏の半分くらいが外へ出る感じです。
バックプレートを強く蹴るのですが、蹴り方としては、少し蹴り上げるようなイメージが必要です。
蹴り上げすぎてしまうといけないので、蹴り上げつつもお尻を締めるイメージを忘れずに。
もしも、太ももが上半身よりも高い位置に来るほどに蹴り上げていると、蹴り上げすぎになります。
体がほぼ一直線になるところまでです。
蹴り上げすぎると、脚と頭部の重みで回転の力がかかって、入水角度が急になります。
タンディ式の強烈に腰が反るスタートもありますが、あれはまた別の考え方と方法がいるので、今回は考慮しません。
順番としては、上半身を起こしながらバックプレートを蹴る→前脚で踏ん張る→前脚でジャンプ
これを一瞬の間に行います。ほぼ同時ですが。
スローで飛び込んだ投稿があるので、ご参考に。
以上です。ありがとうございました。