目次
平泳ぎって実はバタフライの次にバテる種目
この事実を意外と知らない人が多い気がします、、、、!!
クロール・背泳ぎと比べると歴然。
特に今回は「50mの平泳ぎを速くするために」というテーマで話を進めていきますが、そもそも「楽な泳ぎ」という認識がある場合は、そこからやり直しですね!笑
もちろん、効率よく楽に泳ごうとして楽なのはいいですよ。
50mでスピードを出し切るための泳ぎをしていて、エネルギーがあまりにあまってるのは使いきれていないってだけです。
平泳ぎはしっかりスピードを出そうと思うと、休んでいる暇も少なく、全身の筋力もかなり必要なハードな種目です。
平泳ぎはストップ・アンド・ゴーを繰り返す効率の悪い種目
ではなぜ、そんなにもスピードを出そうと思うと実はハードな種目かというと
「ストップ・アンド・ゴー」を繰り返すからに他なりません。
平泳ぎ、実はずーっと進んでいるように見えて息継ぎをしているこの瞬間は実際には止まっています。
一瞬すぎてわからないですよね。
実際、この瞬間って進んでいないので水の抵抗もほとんど発生していないと言われています。
で、このストップのところから前に突っ込む、キックを打ってゴー。
もちろん水を手でかいているストローク局面でもゴーです。
さて、平泳ぎといえばこの後、綺麗なグライド姿勢(ストリームライン・けのび)になると思います。
この時はどうか。
体が進みはしているので、その意味ではゴーです。
でも動いていないのでストップでもありますね。
一旦止まる瞬間があって、この後また水をかいていきます。
一方で、クロールや背泳ぎは常にどちらかの腕で水をかき続けていますし、キックも絶え間なく打っているのでずっとゴーに近いんですよね。ゼロになる時間が少ないイメージです。平泳ぎはどれだけピッチをあげてもゼロになる瞬間ができてしまう。だから推進効率が悪い泳ぎと言えます。
50m平泳ぎ、基本は水面の高いところでの体重移動
実は、自分が泳ぐ分には平泳ぎが1番苦手です(笑)
包み隠すつもりもありません、1番、、、、
ですが、事実として平泳ぎでのJO突破選手なども指導してきていたり、、、。
教える際には最も自分たちの中で体系化されているというか、教えやすいのが平泳ぎ(笑)
不思議ですよね。
でもちゃんと理由があって、
苦手だからこそしっかり理詰めでも考えるし、上手くいかないときの理由がわかるからだと思っています。
(とりあえず指導者として指導で実績出てるからいいや)
話を戻します。
そんなこんなで推進効率の悪い平泳ぎでどうやったら50mのスピードが上がっていくのか。
フォーム?というか体の使い方的な解説をしていきます。
というのもフォームはやはり千差万別。
そんなことよりも、共通する仕組みを理解したい。
まずさっきのように体を引き上げましたと。
ここで休んじゃダメですよ。
水をかき込んで、息継ぎをしてここで休んじゃって動きが完全に止まる子がいますから。
ダメダメ。
休まず一気に強く前につっこんで行きます。
さあ、この時に写真のようにいかに沈まず前にいけるかがポイント。
背中も全部出ていますよね。
水中に潜ってしまうと、やはり水の抵抗が大きいですし、その後上がってこないといけないのでピッチも上がりにくくなってしまいます。
ここでいかにお腹の力を抜かず、体が反らず、前に直線になれるか。
上に出る→前に突っ込む。
これを繰り返して水面の高いところにへばりついて泳ぐような感じです。
文章や写真だけで伝える限界!
残りは指導に来てね!ごめん!
最短距離で蹴るキックでどんどんピッチを上げる
さて、50mとなるとピッチの速さはかなり重要です。
ピッチを上げるためには、速く手足を回転させていく必要がありますが。
「速く動こう」
と念じるだけでは限界があります!
「動作のスピードそのもの+動きが最短距離であること」
これが重要です。
なので、大きく開いて閉じるようなキックだとあげれるピッチに限界が来ます。
平泳ぎは1キックに1ストロークなのでキックがもたもたしていると手の回転ももたつきます。
ドルフィンキックに近いようなイメージで、足を大きく開けすぎずに直線的なキックで水を蹴っていく必要があります!
✅キックはドルフィンキック
✅手のかきは平泳ぎ
これで泳いで行きます。
そうすることで、体を大きく使うこと(胸を張る、戻す動き)や強く上に出て前に突っ込む感覚が磨けます。
さらにキックをコンパクトにする体の使い方の学習にもなります。
ポイントは
①のんびりやりすぎず、強い泳ぎを意識
②つっこんだ後に体が反らないように、締めて直線を目指す
ドル平とスイムを交互にやったりして感覚をつけていってください!
レッスンではさらに詳しく細かく、バリエーションもつけながらドル平をしています!
50m平泳ぎを速く泳ぐための頭の使い方
平泳ぎを泳ぐ際に頭の使い方を意識するだけで勢いが変わります。
突然ですが、みんなの頭部はスイカくらいの重さがある、そこそこ重たい物体です。
息継ぎをする際に前を向いてしまってOK!
そして、前に突っ込むときにしっかり戻す!
このスイングのような頭部の動きが、体を物理的に前に進める手助けをします。
振り子ですね!!
スイカを振り回したら、体が持っていかれると思うんですが、それと同じです!
さらに、前を向くことで胸も張りやすくなります。
胸を張る動きの時に、人間の肩甲骨は「寄ります」。
つまり、胸を張る=肩甲骨を使うことになるんです、解剖学的に。
肩甲骨を使う=
肩甲骨の周り(背中)についている筋肉を使う
= 引っ張る筋肉。
ストローク動作で重要な筋肉たちですね。
背中を使え!なんてよく言われますけど、こんな感じで使えます(笑)
50m平泳ぎだと、休む瞬間はほとんどない?!
さて、どの種目にも言えることではあるのですが50m競技では休む暇はほとんどありません。
これは平泳ぎでもそうです。
本来、平泳ぎではグライド姿勢の時に何もしていないので100m や200mの時はここで休めるのですが、、
50m、、、休めません。
なんなら、このグライドでぐーんと伸びてる時間なんてほとんどないのが50m。
伸びてる暇あるなら水かくんだ!!と言わんばかりのピッチ。
確かにグライドの時は推進力生み出してませんからね、、、。
もう手が入ってきたらすぐにかき始める。。
しかも、前に強くつっこんだ勢いに負けないように姿勢をちゃんと取って。
ピッチが上がっても水を捉えれるように手足の感覚は磨こう!
さて、ここまで大雑把に解説はしてきたのですが、、、、。
結局のところこういったポイントも、水を手のひらと足の裏でしっかり捉えるスキルあってのもの。
特に50mなどピッチが上がると速い回転の中で正確に水を捉えていかなくてはなりません。
今回お伝えした内容はスピードアップに貢献すると思うのですが、、、、。
そればかりではダメですね、、、、。
スカーリング練習やキックのドリル(片足キックなど)で水を捉える感覚、スキルを磨くのも同時にトライしてみてくださいね!
まとめ
平泳ぎが1番、指導者によって意見が分かれているように思えます!
うちは、、どちらかというと解剖学的にどうかとかそういう観点が入っています。
すごく噛み砕いて書いてるけと(笑)
いずれにしても、実践してタイムがどうやった時が1番速いかを見ていくことが1番ですね!
_