背泳ぎをすると足がプールの底に着きそうなくらいに沈む、、、。そこまではいかないけど、明らかに下半身が沈みがち、、、。さてどうしたものか。どうすれば浮くのだろうか。今回は初心者にも競泳クラスの方にも役立つ背泳ぎのキックのお話をしようと思います。
いざゆかん
背泳ぎで下半身が沈むのは姿勢も関係しています
背泳ぎで下半身が沈む理由は、泳いでいる時に腰をはじめとして全身が反った姿勢になっていることがまず1つあります。
体が反ってしまったとしても、上半身は肺に空気があるので浮きます。
さらに、沈みたくないから顔を上げよう上げようとしてしまうので、余計と体が反るか、お尻が引けすぎてしまって下半身が沈みます。
そもそも背泳ぎの時に下半身の位置を保っておくためには、お腹の力が必要です。
ところが、体が反ってしまうとお腹に力を入れにくくなります。
イメージ的にはお腹で下半身を釣り上げているようなものなので、ここが抜けると致命的に沈みます。
おろした時の地面スレスレと結構近い
これもお腹の力が抜けると体が反って、地面に足がついてしまいますよね。
背泳ぎも同じイメージです。
●腰を少し丸めておくようなイメージでお腹の筋肉が働くようにする。
背泳ぎで沈みにくいキックのコツ
姿勢がある程度取れるのに、もしくは取れるようになったのに沈む場合はキックにも問題があるかもしれません。
背泳ぎがクロールの反対というのはよく言われる話です。
厳密にはそのまま反対というわけではありませんが、イメージをそう持った方が理解しやすい泳ぎがあるのは事実です。
今回のテーマであるキックもそうです。
クロールでは足の甲が下を向き、水底の方に向かって足の甲で蹴り下ろしていきます。
ですが、これと全く同じような意識で背泳ぎのキックをするとどうなるでしょうか。
なんとなくイメージがつくと思います。
足の甲は天井を向き、足の甲で捉えた水は天井の方へ。
決して背泳ぎのキックで足の甲を使わないというわけではありません。
実際、がっつり使います。
大切なのは力の伝え方です。
背泳ぎのキックでは、足の甲はプールの壁の方向に向かって蹴っ飛ばすイメージです。
結果的に足の甲は天井を向きますが、その時はもう力は強く入れていません。
なんなら意識はもう下へ戻ろうとしているくらい。
そしてもう一点、重要なことが
少し足の裏で水を踏むイメージを持つことです。
写真でも踏んでいる様子が見えます。
クロールのキックでは足の甲で水を下に蹴りますが、背泳ぎでは逆ですね。
少し水を踏んであげることで下半身は浮きやすくなります。
●「蹴っ飛ばす、踏む」の絶え間ない繰り返し
慣れてきたら細かいキックを打っていこう
ここまで説明してきたような姿勢、蹴っ飛ばすこと、踏むことに慣れてくると、
下半身がしっかりと浮いてくると思います。
ですが、これだけではスピードが出にくいです。
慣れてきたようでしたら、キックを細かく小刻みに打っていくことで推進力を大きくしていきます。
イメージ的に背泳ぎのキックの蹴り幅はクロールのバタ足の蹴り幅よりもやや狭いイメージです。
それは浮いている位置的な問題と、人間の骨格的な理由からです。
背泳ぎのキック練習の時のちょっとしたコツ
以上のことを踏まえて背泳ぎのキックの練習をしよう!!
と意気込んで、いざケノビの姿勢からスタートするとなぜか沈む、、、。
という現象が起こります。
なぜかと言うと、けのびの状態は腕を万歳しているのでお腹も伸びやすく、力が抜けやすいからです。
もちろん抜けないように練習しないといけませんが(笑)
なので、まずは気をつけ状態のキックで練習してみてください。
お腹に力も入れやすく、下半身の位置を覚えやすいです!
初心のお子様にも結構使うやり方です!
ちなみにお腹の力の入れ方は、お腹を細くしながら下腹部を頭の方に引き込む感覚です。
もっとしっかり体を浮かせるなら
ここまでの内容、少しでもヒントになったでしょうか?
もちろん背泳ぎで下半身が沈んでしまう理由はキックそのものだけでなく、手のかき方にあったりもします。
ですが、それはまた話が飛躍してしまうので今回はやめておきます。
ですが、キックがしっかりしていれば今よりはかなり浮くと思います。
どうしても浮かない!
やっぱりキックが苦手だ!!!
って方はぜひレッスンにいらしてください。
めっちゃ浮かします(笑)
こちらの記事もなかなかご参考になると思います!