思春期の選手が思うような泳ぎができなくなる「クラムジー」について

「小学生の時はあんなに速く泳げたのに中学生になって思うように泳げない!」「急に体が大きくなってから泳ぎの感覚がなんだかおかしい!タイムが出ない!」そんな状況の思春期の選手たちがいます。実際、この記事を書いている今年度はちょうど中学生になるレッスン生も多く、程度の差はあれど苦しんでいる子達が何人かいます。こういった状況を「クラムジー」と言うことがあります。知ったからすぐ改善するわけではないけど、知っていいるからこそ取り組みに対して変な焦りを本人も保護者も抱かず競技に取り組めると思っています!

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なぜか思った通り動けない!?タイムが出ない

今まで通りに泳いでいるつもりなのに、なぜか思うように体が動かない、動いているつもりなのに実際のタイムが全然出ていない。そんな状況に陥っている思春期真っ只中な子達が実際にレッスン生にもいます。

これ、決して本人がサボっているからとか練習が足りないからではないんですよね。思春期には誰だってそうなる可能性があるものなんです。

小学校の後半から中学生にかけて、急激な体型の変化を伴う時期です。水泳に限らずスポーツでは自分の体をどれだけ自在に操れるかが重要なのに、体自体が急激に変化すれば、、、

そりゃついていけない時もありますよねって話!

 

なのでまず、持っていて欲しい大人のマインドセットとしては

「サボっているから」では答えにならない何かが起きているのかも?

ということ。

 

そして、「気長に待つメンタルをまずは大人が持つこと」

クラムジーは「思春期不器用」とも言われる状態

クラムジー(clumsy)とは「不器用」とか「ぎこちない」という意味合いの英語です。

スポーツでのクラムジーは主に思春期の選手が体の変化に対応しきれずに、一時的に不器用に(目に見えなくとも本人の中で)なってしまいパフォーマンスが落ちてしまうことを指します。

 

今までと同じ力加減や自分の体のサイズの感覚で動いていても、日々ニョキニョキと伸びていく身長や体重ではずれが生まれてしまうのもなんとなくわかると思います。

特に女子選手では、男子以上に体型の変化が大きいので悩みやすいイメージがあります。

男子は言うても筋肉がつきやすくなっていくのですが、女子は脂肪も男子よりつくので難しいですよね。

 

実際にレッスン生でも女子の方が大変そう。ってことでこんな記事書いてるのもある。

クラムジーなんだろうなって子たちの泳ぎの特徴

じゃあ、見ていてどんな感じの泳ぎになっているかと言うと、、、。

あくまでも自分は水泳だけなんですが。

✅下手にはなってないけど体が重そう、、、。

✅あー、、小学生のときほどキビキビ動けなくなってるんだなあ、、、。

(動こうとはしてる)

✅何かとタイミングがズレてるなあ

 

そんな感じがします。

そして実際にタイムが出ない。

 

そして男女問わず、決まって急激に身長体重が増えていたり

数字として表れていなくても体型が大人になっていたり、、、。

 

クラムジーは治るから、気長に待って基礎をやろう

じゃあ、このクラムジー状態はいつ終わるのか?

タイムも出ないし、思った通りに動けないし、、、。

つまんないですよね、正直。

 

いつ終わるかは個人差はあるでしょうけど、

「ある意味で新しくなった体」に自分の感覚が馴染む、体をコントロールする能力、筋力など追いつく頃に終わりを迎えます。心配しなくても永遠に今の状態というわけではないです。

 

だから決してサボっているからとか、甘すぎるからとか、自分を責めすぎずにやって欲しいかなと思っています。

それでメンタルがやられちゃって、二次被害みたいなのが出る方が厄介。

大丈夫、あんたは大丈夫や。

 

もちろんスポーツをしているから常に上を目指したり、成長していく意欲は持っておいて欲しいけど。

 

思春期に一時的に体と感覚が追いついてないだけです。

だからこの時期は特別に新しいことはしすぎず(フォームを改良しすぎるとか)、

基礎練習(ストリームライン、スカーリング、キック、泳ぎ込み、スプリント)をしっかりやりつつ、

陸トレ(無茶しない筋トレ、ストレッチなど)をしっかりと積み重ねていきましょう!

 

もちろん、結果が思うように出なくてレースで負けてしまったり追い抜かされたりして焦る気持ちもあると思うし、それを捨てろとは言いません。

でも、焦っても仕方ない、今できることを着実に積み重ねたらいいです。

たかだか中学生、競技生活はまだ続くし、絶対まだ速く泳げるようになります!

 

ピークは高校生以上!

競技人生最速で泳げるのはそっからです!

 

周りの大人が焦りすぎたら終了

だからこそ、これを1番大きな声で言いたい。

「まわりの大人が焦ったら終わり」

 

保護者の皆さんでも見かけます。

 

「誰々に負けてる!」「追いつかれてきてる!」

 

焦る気持ちはわかりますが、まあまあまあ。

気長にやっていくしかないんです。それで競技自体が嫌になったら勝つチャンスなんて二度と来なくなります。

今は助走期間だと思っておいてくださいな。

 

ただでさえ、思春期なんて自分のメンタルを自分でコントロールするのが難しい多感な時期。そこにクラムジーまでやってきている子にプレッシャーかけすぎなくていいです。

 

違う種目にもチャレンジしながら気分転換もいいと思う

基礎的なことを積み重ねつつ、この機会に今まで出ていなかった種目にも気軽な気持ちで挑戦して気分転換しながら競泳を続けていくこともおすすめです。

あくまでも専門種目、頑張りたい種目を捨てるわけではなく。

経験や可能性を増やすためにもいい機会かなと思います!

 

そこでの経験がまたクラムジーを抜け出した先に専門種目に繋がる可能性もありますから。

 

まとめ:大人が知っておくことで余裕が生まれる

程度の差はありますが「今、クラムジー?」って子の保護者も、これから思春期に差し掛かる保護者も、「そういう可能性もあるんだな」って頭の片隅にでも覚えておいてもらえると余裕が違うと思います。

指導をしているこちらも、本人や保護者以上に全く焦らないのも「他人だから」とかではなく

「時間が解決してくれる側面もあるよね」って言うのを知っているからです。

 

競技生活、やっていれば何かとあります。

そんなにずーーっと伸び続けてたらみんな世界記録。

山あり谷あり、乗り越えていく時に成長できると思いますよ!

試されてるって思っとこ!

 

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