クロールが泳げるようになるためにはいくつか難関がありますが、その中でも1番のハードルは息継ぎではないでしょうか。今回は水泳個別指導のプロが、なぜ息継ぎがつらいのかを解説。実はお家で取り組めるちょっとした練習で改善もできます!
それではいきます!
目次
クロール泳ぐ時に意識するのは吸うより「吐くこと!」
スイミングスクールなどに通っている場合であれば「ボビング」という練習を泳げないころからみっちり行います。
これは、水中で鼻から息をしっかり吐き、顔が水から出た時に口から自然に吸うという水泳の基本的な呼吸を習得するためです。
これがちゃんとできていれば、クロールの息継ぎもスムーズにできるはずです。
しかしボビングを習っていない場合や、ボビングはできているように見えるけど肺からしっかり吐けていない場合(見落とされがち)にはクロールの息継ぎでつまずくことがあります。
普段の呼吸が浅い子が増えている印象です
また、普段から呼吸が浅いお子様に関しては個別指導に来ていただいた場合でも時間がかかるケースがあります。
というのも、普段から肺での換気が不十分であったり鼻呼吸ができていないというのは日常生活からの改善が必要になるからです。
【泳ぐ以前にやばい!呼吸の下手さ赤信号項目】
✅よく口が開いていて口で息をしている
✅口がくさい
✅深呼吸をしても胸やお腹がほとんど動いていない
コロナ騒動の際にマスクをつけていたことで呼吸が深刻に浅くて下手になっているお子様も多いです。
マスク着用時はどうしても浅い口呼吸になりがちで、しっかり胸郭を動かした肺からの深い換気が難しいです。
それが日常になってしまったお子様がここ1〜2年多いです。
特に成長期にこの呼吸が身についてしまったのは、水泳だけでなくあらゆる状況で深刻なので、今回の記事の内容を実践していただければと思います。
プール練習だけでもいいけど、もっと早く上達したいなら
もちろん、プールでコツコツと練習をしていれば「鼻から吐いて口から自然と吸う」という水泳の基本呼吸は身についていきます。
ただし、前章にもあったように呼吸が浅い(肺からしっかり出せてない)子は時間がかかります。
日常生活では問題はなくても、水泳という呼吸が制限されるスポーツにおいてはかなりの影響です。
早く泳げるようになりたい!という場合はおうちでも自主練をしてみてください。
もちろん呼吸に問題が無い子でも、呼吸の深さを追求していくことはスポーツ、勉強、健康、あらゆる面で嬉しい効果しかないのでぜひ!
方法は2つあります。
クロールのお家息継ぎ練習①:風船を膨らまそう
すっごくシンプルで、「そんなんでいいの?!」って思われるかもしれませんが。
風船、ふくらませますか??
なぜ風船かというと、これは肺からしっかり吐かないと膨らまないからです。
膨らまない子の多くは、口や喉にある空気と肺のちょびっとした空気を吐いているだけだったりします。
深く吸って、深く吐く。
深呼吸よりも風船という基準があるのでわかりやすくて楽しいです。
慣れてきたら、何度もしぼませては膨らませてと繰り返してみてください。
水泳と違って、口から吐いていますが、まずは絶対的な「吐ける量」を高めましょう!
たくさん吐いて、肺に新しい空気(酸素)が入る余白ができるからこそ、自然といっぱい吸えて息継ぎが楽になります。
こういう普通の風船でOKです!
クロールのお家息継ぎ練習②:お風呂でズブズブ沈める?
2つめの練習はお風呂でします。
湯船にバーンと足を放り出してリラックスした状態で浸かります。
そのまま鼻まで水につけて、鼻から「ンーーー」っと言うようにして息をたくさん吐いていきます。
だんだんと肺から空気がなくなると、湯船であっても体がズブズブと少し沈んでいくのを感じ取れます。
ある程度、吐いたら口を水上に出して開けます。
すると半自動で空気が吸えます。
これをひたすら繰り返すのみです!
深い呼吸ができれば、もう息継ぎはできる!
この2つの練習は1日に10分もあればできます。
ポイントはお腹、胸、体いっぱい空気を入れる、体からいっぱい出すという深い呼吸を心がけてください。
練習過程で呼吸が深くなってくると、単純に息を我慢できる時間も伸びて水泳はもっと楽しくなります。
あとはクロールのフォーム的に問題がなければ息継ぎもすぐできると思います。
基準として息継ぎ無しのクロールで10m程度泳げて、ボビング、呼吸の深さともに問題なければすぐ泳げます。
息継ぎ動作の横を向くことや、手足とのタイミングは練習が必要ですが、呼吸そのものの習得よりは簡単です。
クロールの息継ぎができればいくらでも泳げる!
そして、やっぱりしっかりと習って泳げるようになりたい!
けど集団での指導より1対1の方がいい!
そんなお子様はぜひ、個別指導にいらしてください♪
現在、月1〜週1までみなさん無理のないペースで通ってくださっています。
それではまた!
レッスンはこちらから詳細ごらんください↓↓
さいごまでありがとうございました!
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