今回はインスタグラムで募集した質問への詳しい解答記事になります。プル練習が苦手な選手の方からの質問で、練習で気を付けるべきことはありますかというもの。プル、キック、両方に自信があるに越したことはないですが、やはりどちらかに苦手を抱えている選手も多いと思います。
具体的な技術面に関しては、実際の泳ぎを見ないことにはわかりませんので、ここでは「考え方」を詳しく書いていこうと思います。
バタフライ、背泳ぎ、平泳ぎ、クロール、どの泳法にも共通した考え方ですので、ぜひご覧ください。
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プルが苦手なのはなぜ?
まず、どうしてプルが苦手なのでしょうか。
それを考えていく必要があります。
もしわかりにくければ、「プルが速い人は何ができている、どんな能力を持っている?」と考えて逆算してみるのも良いかもしれません。
そうなんです。
まず、今の自分に何が足りていないかを分析することから始まります。
それが無いと、努力の方向性がわからないんです。
ではもう少し考えるヒントを出していきます。
プルの速さを左右するものは大きく2種類に分けられます。
それは、技術面と体力面です。
①技術面
競泳において体力面と技術面、どちらが先かを決めることは難しいですが、私たちがすすめるのは技術面です。
技術的に未熟だといくら体力面が優れていても上限がはっきりとしています。
プルで必要な技術面とは何か。
水をしっかりつかまえること、捕まえた水をキープして最後までかくことが第一です。
その後に、ストロークの細かな軌道やタイミングといった水のかきかたです。
プルが苦手な場合、同時にスカーリングも苦手なことが多いです。
スカーリングがまずしっかりできているか、上達できているかはプルの上達と並行して見ていく必要があります。
スカーリングについては過去の記事も参考にして見てください。
プルの土台にスカーリングがあります。
並行して練習していくことをお勧めします。
加えて細かなストロークの軌道やタイミングなども練習しないといけないので、大変ですけどね(笑)
まあ、簡単に手に入るスキルなどありません(笑)
これらを理解した上で、
上手な人はスカーリングでどれくらいのタイムを出しているか。
上手な人のフォームはどんな感じか。
などを見ていくと良いかなと思います。
②体力面
体力というと、多くの方は持久力とほぼ同義に捉えますが、実はそうではありません。
体力にも分類があり、その中に持久力、筋力、筋持久力、パワー、巧緻性など複数の体力要素があります。
プルが弱いと自覚がある場合、自分に足りない体力は何でしょうか?
考え方の例を示していきます。
短い距離であれば、遅くは無いけれど後半になるとフォームを維持できなくて、遅くなってくる。
→持久力や筋持久力が足りないのかな?
ずっと同じペースで泳ぎ続けることができるけど、スピードが出ない。
→筋力やパワーが足りないのかな?
そして、
プルが得意な人や、自分が理想とするタイムを出すためには体力要素はどの程度必要だろうか?
と考える必要があります。
例えば筋力の場合、
自分が目標としているタイムを出しているチームメイトはドライランドトレーニングでどれくらいの負荷のトレーニングを組めているかなどは良い基準になるのでは無いでしょうか。
そこに到達できるように、(無茶はだめ)プランを立てて努力していきます。
③技術×体力
技術、体力、結局は両方なので、原因の特定は難しくもあります。
例えば、後半バテてしまう原因。
体力的に十分でも、技術が未熟だと泳ぎの効率が悪くてバテやすくなりますよね。
逆も然りです。
そこの見極めというのも大事になります。
とはいえ、結局両方高め続けることが必要なんですけどね、、、笑
今回はこれで以上になります。
何か参考になれば幸いです。