長距離の練習に取り組めば長距離に適した体に。短距離なら短距離に。取り組んだ内容に対して体は適応します。50mが速くなりたいのに、200mの練習ばかりしていても限界があります。スプリンターならスプリント練習をしてください。これだけは絶対に譲れません。
フィットネスクラブやその辺のプールに定期的に泳ぎに行っていると、「顔馴染み」の方ができてきます。
定期的に会うので、会話をしているうちに、自分のお仕事が明らかになります。
中にはマスターズなどで試合に出場を続けている方もおりまして、
「どんな練習をすればいいの?」みたいなことを聞かれることがあります。
あくまでも自分のトレーニング、レッスンは技術的なところ、体の動き的なところが先なので、
体の適応に関してはあまり前面には出していませんが、たまには言及せねばなりませんね。
取り組んだ練習・トレーニング内容に体は適応する
お仕事ではなく、プライベートなので、「仲良し度」に合わせて回答をしています。
なので、たま〜に会うだけの人にはそこそこの浅〜い回答を、
頻繁に会って、かなり仲良くなっている人には深〜い回答を(笑)
でも、いずれにせよ
「どんな練習をすれば良い?」
と問われるわけですから、まずどんな種目に出るかを聞きます。
スプリンターなのか、ロングスイマーなのか。
両方出ているのか。
どれくらい本気なのか。
何に問題を抱えているのか。
「50mのベストが出ない」と悩まれてる方が、
ずーっと長い距離をゆっくり泳がれているのを見ると、
「ああ、、そりゃベストで無いですよね」ってなる。
取り組んだ練習内容に体は適応します。
スプリントの力を上げたいなら、スプリントの練習が必要。
試合で100%の力を50mの間に出し切りたいなら、その練習が必要。
反対に、400mに強くなりたいならスピードの底上げはもちろんのこと、持久力を向上させるために、
多くの量を泳ぎこむことも必要になります。
適応というのは、スポーツ科学があとか、筋肉があ心臓があってのはもちろんですが、
その根底として、「生物としての適応」という考え方をします。
生物は「環境」に適応します。
自分が今いる環境に最適な状態に心身の状態を持っていきます。
これは良くも悪くも作用します。
ずーっと運動しない状態でいると、「運動しなくていい環境」なので、冗談抜きで歩けなくなります。
筋肉がとか循環がとか分解すれば色々と変化はありますが。
これを応用するのがスポーツの練習、トレーニング。
「短距離で力を出し切らないといけない環境」
「長い距離を一定のペースで泳ぎ続けないといけない環境」
そう言った環境を作り上げるのが練習です。
最近は効率の良い練習方法なども明らかになってきてはいますが、
練習の厳しいチームに行くと、ある程度実力が着くのは、やはり環境への適応があるから。
厳しい環境ほど、より大きな適応が求められるからです。
ただし、体が壊れてしまうとか、精神が持たないとか、
一人ひとりの中で、影響しあっている要素は複数ありますので、一概には何も言えません。
体力的な適応とフォーム作り
今回のブログの結論として行っておきたいのは、何よりも「環境」を作るということですね。
極論を言いますよ、
200mでベストを出したいなら、200mのレースでかかる負荷を体に与えます。
200mをレースペースで泳ぐ練習、50ごとに区切ってペースを保つ練習。
スピードも必要と感じるなら、短い距離のダッシュも入れる。
後半には持久力が必要だなと思うなら、ATの練習も入れる。
って感じ。
まあ、これは比較的体力面での適応。
加えて、落ち着いてフォームを確認できる練習が欲しいかな。
一生懸命泳ぐばかりだと、どうしてもフォームを崩してしまう時があるので。
本気度
そんなにあれこれできない!
と言われそう。
めっちゃわかる。
もうそこは各人の本気度だと思う。
本気度が高いと、自主練にも余念が無いだろうし、学校や仕事で遅い時間になっても練習すると思う。
え?
僕ですか?笑
自分の競技に対する目標は特に無いので程々にしかやりません、、、、笑
けど、お仕事のことに関しては高いモチベーションを持っているので、朝早く起きたり、夜遅くまでやったりできます。
自分がお仕事に関して没頭できるからこそ、誰かの泳ぎなり健康なりが次のステップに進めると思っています。
そんなもんでしょ(笑)