今回のテーマは、「食事習慣が心に与える影響」についてです。研究をもとに紹介していこうと思います。結論から言うと、テレビを見ながら食べると自尊心が下がります。自尊心の高さは、自分を大切にすることはもちろん、ストレスの溜めにくさや、精神的な回復の早さ、積極性などにも関係しています。これ、デメリットしかないです。テレビの電源切ろう。てか、捨てよう。
ここ最近、また食に関するテーマのブログが多めです。
理由は大きく2つです。
1.水泳をするにもまずは体が資本
2.何食べさせられているかわからない時代になってきた(どんどん加速)
良い泳ぎをするにも、まずは良い体の状態が必要です。
体を作るのは、食べ物。
ここを抜かして考えることはできません。
今回のテーマは、「食事習慣が心に与える影響」についてです。
研究をもとに紹介していこうと思います。
食事習慣と心のつながり
禅の考えでは、「今」に集中することの大切さが言われています。
泳いでいる時なら泳ぐことに、食べている時は食べることに集中する。
そうすることで、余計な物を捨て去ることができると言われています。
人間である以上、心と体・行動を切り離すことはできません。
互いに影響を与え合っています。
食は人間が生きていく上で、最も大切な行為の一つ。
食べたものから人は構成されています。
何を食べるか、どれだけ食べるか、もちろんそれも大切。
さらにはどのような心で食べるか。
人間を構成するものは肉体だけでなく、精神や心と呼ばれる存在も含んでいるからです。
テレビを見ながら食べると、、、、
今回紹介する研究は2020年発表のカナダの研究で、11歳の子どもたち4009人を対象に行われたものです。
子どもたちの普段の食事習慣について調査したもので、テレビの視聴時間、一人で食べる時間、朝食や昼食を飛ばす機会と自尊心の関係性について調べられました。
自尊心とは、他者と比較してどうとかではなく、自分で自分自身の人格を肯定し尊重することです。
自己肯定感と似た言葉として有名です。
自尊心の高さは、自分を大切にすることはもちろん、ストレスの溜めにくさや、精神的な回復の早さ、積極性などにも関係しています。
スポーツで上を目指すとか、人生少しでも楽に生きていくためには、ちょっとは欲しいですよね自尊心。
高ければ高いほど良いとか、高くないと成功しないとかではないですが。
高すぎてそれが傲慢さに繋がっては元も子もないですし。
まず、テレビの視聴なんですが、、
テレビを見ながら食事をとる頻度が高い子の方が自尊心が低くなりやすいということが研究で指摘されています。
(テレビを見ながら食べる頻度が週1以下の子と週5回以上の子で比較)
僕が子どもの頃は
「テレビばっかり見てんと食べよし!!!!」
とよく言われたものですが、今はどうなんでしょう。
テレビがあることが当たり前になっているから、それを見ないなんて、、、、と思うかもしれません。
でも、テレビが出現したのはここ数十年。
人類としては今の方が不自然で、無い方が当たり前なんです。
1人で食べることが多い子、朝食昼食を飛ばすことが多い子も自尊心が低い傾向
テレビの視聴と同様の頻度で、1人で食べる機会が多い子、朝食・昼食を飛ばす頻度が高い子も自尊心が低くなりやすかったそうです。
ふむ。
家族で食べる。
3食という数字にこだわる必要はないけれど、発育発達に必要なだけしっかりと食べる。
そしてテレビを消す。
食べる時は食べる。
みんなで美味しく食べる。
食事はただの栄養補給ではありません。
心と体を満たす役割があります。
栄養素への関心は年々高まってきています。
でも、もう少し踏み込んで、心の面にも注目して見てください。
昨今は感染症への関心も高まっています。
「免疫力を高めるために〇〇を食べる」
確かにその食品は免疫力を高める効果があるかもしれません。
でも、もしもストレスの高い状態がずっと続いているとどうでしょうか。
ストレスは万病の元です。
いくらいいもの食べても、それだけじゃなあって感じです。
本当に。ややこしい世の中だ。