皆さんは試合の出番が近づいてくるとお腹が痛くなったり、ゆるくなったりしませんか?もしくは、皆さんの周りの人たちでそういった方はいらっしゃいますか?スポーツ以外にも、大切な発表や面接など大切な本番で同じようなことになった経験はありませんか?お腹の調子が悪いと、試合どころではありませんよね。実は解決方法の1つとして呼吸のコントロールがあります。ゆっくりと楽な体勢で深い腹式呼吸をしてみてください。
今回はそれを紹介します!
お腹が痛くなる理由は自律神経の乱れによるもの
試合などの大切な本番で緊張や不安を感じやすい人とそうでない人がいます。
では感じやすい人の体内では一体何が起こっているのでしょうか?
不安や緊張といった精神的なストレスは、自律神経に影響を与えます。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、両者のバランスと場面に応じた使い分けで私たちは正常な生活を維持しています。
ところが、何らかの原因ででこの自律神経のバランスが崩れると体に様々な影響が出ます。
特に腸は影響を受けやすい臓器として有名です。
というのも、腸には約1億個もの神経細胞が存在しており、脳に次ぐ神経細胞の多さだからです。
服交感神経は体をリラックスさせようとする役割があります。
腸に対しては便意を促します。
交感神経は、体を興奮させようとする役割があります。
交感神経が働くと便意は引っ込みます。
便意を促したり、抑えたり。
この働き自体は正常なのですが、強いストレスを受けて自律神経のバランスが崩れると問題になります。
緊張や不安が高すぎると、「おい!お前落ち着けや!」ってことで副交感神経が働きすぎます。
すると、便意が促されすぎる形になり、お腹が緩くなったり腹痛に繋がったりします。
これが試合前の下痢の正体です。
これに加えて消化に負担のかかる食べ物を試合の日や前日に食べていると、もっと状況は厄介になります。
一方、何日にも渡って慢性的にストレスを感じていると、交感神経が働きすぎた状態になり、便秘になることもあります。
脳腸相関と言われるだけあって、脳と腸は関係性が深く、精神的な影響は腸へもしっかり反映されます。
では、どうすれば自律神経のバランスを整えて試合前の腸を落ち着けてあげることができるのでしょうか。
自律神経は勝手にはたらいてしまう
「落ち着け!」「整え!」と念じても整わないのが自律神経です。
彼らは勝手にはたらきます。
だから厄介なんですよね。
もしこれができれば、誰ひとり緊張や不安に押しつぶされることは無いでしょう。
しかーし!
唯一、どこでも、だれでも、こちらから自発的に自律神経に働きかけることができる方法があります!
それが、、
呼吸
です。
1:2の呼吸をしてね
緊張している時の呼吸って普段と比べてどんな感じですか?
浅い?
速い?
何だか吸ってる気がしない?
吐けている感じがしない?
様々だと思います。
でも、普段とは違う呼吸が出ていて、尚且つお腹が緩くなっている。
これってもう自律神経の支配に負けそうになっているんですよね。
これをどないかせんといかんのです。
腸の動きは自分でコントロールできないですが、呼吸はコントロールできます。
呼吸から自律神経に働きかけて、整えば、腸も元の調子を取り戻します。
どんな呼吸をするか。
順に解説をしていきます、
①姿勢
姿勢は基本的に仰向けか胡坐(あぐら)で良いと思います。
仰向けの場合は膝を立てるとやりやすいです。
胡坐の場合は、お尻の穴を軽く締め、アゴを真後ろに引いてせすじを伸ばします。
②腹式呼吸
腹式呼吸をします。
お腹に手を当てて、膨らんだりへこんだりしているか確認しながら行います。
吸った空気を、お腹だけでなく腰や背中にまで送り込む意識が有るとGOODです。
③1:2の呼吸
呼吸をする時は呼吸だけに集中します。
目を閉じても良いですが、緊張している時は目を閉じると雑念がすごいので、目を開けて、テキトーで無害な一点を見つめた方が良いかも。
呼吸のリズムは吸う息と吐く息が1:2の長さになるようにします。
例えば、5秒吸ったら10秒かけて細く長く息を吐きます。
さいごに
いかがだったでしょうか。
呼吸だけがすべての原因ではないので、どこまで整うかは個人差があります。
でも、少しでも試合前のゆるゆるお腹がマシになればなと思います。
呼吸も普段から練習することで上手になります。
試合の時にいきなり試すのではなく、普段の空き時間に練習してみてください。
5分~10分あればできますので!
以上です。