バタフライの息継ぎで、体が沈んだり(体が立つ)、泳ぎの勢いが止まったりしていませんか?息継ぎの度に体が沈んだり、泳ぎの勢いが止まってしまうと、1ストロークずつの繋がりが切れて水に上手く乗っていくことができず、バタフライが苦しいものになっていきます。
いずれにせよバタフライは4泳法の中ではしんどい泳ぎですが、だからこそ少しでも楽に泳いでいきたいですよね。
というわけで今回はバタフライの息継ぎの時に沈んだり、勢いを殺してしまわないようにするためのポイントを紹介したいと思います。
バタフライの息継ぎで体が沈むのはなぜ?
バタフライの息継ぎで体が沈むのは、「体が立ってしまう(起きすぎてしまう)から」です。
体が立ってしまうとは、水面と体が垂直に近い角度になってしまうということです。
理想的な形は、水面に対して平行な姿勢でいることです。
そうすれば大きく沈むこともありません。
ですが、手をかいたり、キックを打ったりするので完全に平行でいることはできません。
できませんが、平行に近い状態を目指すことが、息継ぎ改善の到達点です。
ではなぜバタフライの息継ぎで体と水面が平行ではなく垂直に近い状態になってしまうのか。
理由は主に3つあります。
理由①:息継ぎで上方向に飛び出している
バタフライってしんどいですよね。
早く息を吸いたいがあまり、顔を水面から上に出すことばかり考えちゃいます。
バタフライの息継ぎの時は上ではなく前方に飛び出していかなければ、体が水面に対して垂直に近い角度になりやすいです。
これでは水の抵抗を受けるだけでなく、ストローク・キックの流れを切ってしまうので、手を前に戻してくるのも大変になってきます。
進みたいのは前なので、前に前に勢いを伝えていかなければいけません。
前への繋がりが切れると、せっかく作った泳ぎの勢いを毎度リセットしながら泳ぐような感じになってしまいます。
息継ぎの飛び出し方向については前に詳しく書いたのでそちらを参考にしてください。
→https://yu3trn.com/butterfly-head-position/
理由②:体が反りすぎ
飛び出す方向問題とある程度リンクしているのですが、息継ぎで顔をあげた時に体が反りすぎでいると沈みやすくなります。
水面から顔を出そうとする意識が強いことや、無理に手を後ろから大きく回してこようとする意識が強いと体が反ります。
理由③:息継ぎ以外の局面に問題がある
息継ぎで上手くいかないとは言っても、様々な局面が連動してバタフライという1つの泳ぎが成り立っています。
息継ぎの前段階や、直前直後の局面で何らかの問題があるから、息継ぎが上手くいかないことも十分に考えられます。
複雑になるのでここでは言及しませんが。
バタフライの息継ぎで沈まない、止まらないためのポイント
バタフライの息継ぎで止まってしまう理由は何となくわかってもらえたと思います。
息継ぎで沈まない、止まらないための解決策は以下のようなことが挙げられます。
・基本的な泳ぎのイメージとして、低く前への意識
・飛び出し方向を前に向ける(目線などに注意→https://yu3trn.com/butterfly-head-position/)
・息継ぎ中は背中を丸め、おへそを体の中へ引き込んでおく意識を持つ
・顔を上げる時に胸を大きく反らそうとしない
・反ろうとする体に対して、丸める意識を持って釣り合いを取る感覚を持つ
・手を無理に後ろから大きく回そうとしない。大きく回すのは前方(遠くに手を入れる)
・真横から最短距離で手を戻してくる
ぱっと挙げるとこんな感じです。
これ以外にも原因はたくさんあると思うので、今回の内容に心当たりがある人はご参考に、心当たりがない人は他の要因を考えてみてください。
反っちゃう人は、無意識に反っていることが多いです。
人によっては自分が思っているよりも体を丸める意識を強く持つくらいで丁度真っ直ぐかもしれません。
クセづいた動きは無意識なので、「自分が思っているよりも」という感覚が大切かと思います。