先日こんな感じのことを聞かれました。「新型コロナウイルスの影響でプールが臨時休館になったので、トレーニングとして走ろうと考えていますが、どう思いますか?不要だという意見もありますが。」たしかこんな感じ。今の状況を考えて、走るというのが最適なのであれば多いにアリだと思います。
その時は時間が無かったのでサーっと答えたのですが、ここで改めてしっかり考えてお答えしようと思います。
なぜ走るのか
トレーニングとしてランニングを取り入れるのであれば、まずはどうしてランニングを選択したかを考える必要があります。
新型コロナウイルスの影響でプールやジムは休館しています。
普段通りの環境でトレーニングを行うことができません。
だけど体力を維持したいわけです。
では、自分が維持したい体力要素は何でしょうか。
筋力?持久力?パワー?
自分の専門種目は何か考えて、優先順位をつける必要があります。
長距離専門?
短距離専門?
長距離専門なら、どんな体力要素を維持する必要がありますか?
短距離専門の場合はどうでしょうか?
質問してくださった方が指しているランニングはおそらく長い距離を走ること(おそらく3~10kmの範囲くらい)だと思います。
このトレーニングではどの体力要素を鍛えることができるのでしょうか。
一気に走り切ると仮定した場合、運動の種類は有酸素運動になります。
したがって、有酸素性持久力を向上させることになります。
もし長距離スイマーで、有酸素性持久力を重要視しているのであれば、それを維持したいはずです。
短距離スイマーであれば他にもっとやることがあるかもしれません。
水泳とランニングの共通点は、有酸素運動であって心肺機能に負荷をかけることができる点です。
泳げない状況であれば、ランニングはその代用になりますね。
時間をどう考え、どう使うか
ランニングという選択肢を選択するにあたって、時間について考える必要があります。
泳げない代わりに何をするかは人それぞれです。
もし優先度が高い別のことがあるならそちらからすべきです(例えば短距離選手)。
それでも時間が余るならランニングに行って良いと思います。
逆に、有酸素性持久力の維持・向上が今の自分にとって一番優先順位が高いのであれば、自分が今できる有酸素性持久力の向上トレーニングをする必要があります。
そのうえでランニングが最適だという結論が出たなら、それはきっと無駄にはなりません。
時間というのはもう1つあります。
それはコロナが落ち着くのがいつなのかということ。
有酸素性持久力はトレーニング量が減っても約1ヶ月程度はキープされると言われています。
コロナが落ち着くのが少なくても1ヶ月と踏むなら、他のことに時間を割いてしまっても良いかもしれませんね。
ちなみに有酸素性持久力を向上させるにも1ヶ月近くかかります。
目線を長期にするか短期にするか
取り組みについて、長期で見るか短期で見るかも大切です。
ランニングというのはコロナウイルス騒動が終わるまでの取り組みなのか、終わってからも続けたい取り組みなのか。
もし、ランニング以外にコロナウイルス騒動が終わってからも続けたい取り組みがあるならば、そちらの習慣作りを優先した方が良いかもしれません。
ランニングが続けたい取り組みなのであれば、それはそれで良いと思います。
不要かどうか
不要だからと言って何もしないくらいなら走ってきた方が良いですね。
もっと他にやることがあるならそちらに取り組む。
ランニングよりも効果的なことがあるから、ランニングが不要という意見もあるかもしれません。
ですが、たとえ在宅であってもそれぞれ条件が違い過ぎます。
様々です。
条件がいろいろある中で、走るという選択肢が最適解の人がいるわけですから、それはそれで良いんじゃないかなと思います。