「痛くても泳がないといけない時がある、、、!」腰が痛い、関節が痛いetcええ、「まず治そうぜ」というのを言いたいところではありますが、水泳人生には止むを得ない場合も多々あるでしょう。気休め程度ですが、ちょっとした対策はあります。それが脳に働きかけることです。
かく言う僕も、試合が近づいてきた時に腰を痛めてしまいまして、
治すには時間がなかったので、騙し騙し練習をして試合に出ました。
痛みと付き合いながらの練習・試合だと当然結果は酷かったですが。
スポーツをしていて、生きていて、怪我をしないと言うのは不可能です。
どれだけ気をつけていても、する時はします。
もちろん治療してもらうのは必要ですが、それと並行して可能な範囲で運動も続けるべき。
ストレッチや運動からも、痛みに対してアプローチができます。
また、痛くてもどうしても試合に出なければいけないことがあるかもしれません。
この時にも痛みへのアプローチをして、少しでも体を良い状態に持っていきたい。
と言うわけで、今回は脳と神経からスイマーの痛みに対するアプローチを綴っていきます。
まあ、別にスイマーじゃなくてもいいんだけれど。
*まずは診察を受けてください。
何で脳と神経?
痛みが起こる原因というのは、故障した部位に存在する神経から脳へ信号が伝わって「痛い」と感じています。
例えば腰を故障したのであれば、腰のあたり、もしくは体全体の神経が普段より過敏になっています。
なので、この過敏さが酷ければ、MRIなどの所見で完治していても「痛い」と感じてしまいます。
もしくは、神経が落ち着いていれば自分で故障に気がつかないくらいの人もいます。
他にも、痛みに慣れてしまって、故障は治っていないのに以前より痛みがマシみたいな状態もあります。
不思議だ。
人間の体不思議すぎる。
そして、神経というのは、何も痛みや運動だけに関わっているのではなく、
人間関係でのストレス、気候、体温、睡眠、不安、姿勢や血流etc
様々な要因に影響を受けます。
寒いと痛く感じるとか、ストレスが溜まってくると痛く感じるというはそのせいです。
いずれにせよ、不快に神経を刺激してしまうことで最終的に発痛物質が出てしまい、「痛い」と感じてしまいます。
このサイクルから少しでも抜け出すことがまず大事です。
神経を落ち着けてあげる
まず、今の生活で受けるストレスをできるだけ取り除いてみてください。
部屋が寒いなら温める、嫌な人がいるなら関係を切る(無理な場合もあるけど)、同じ姿勢が続いているなら定期的に立ち上がることを心がける、不安があるなら向き合って解決策を探す。
関係ないようでいて痛みとこれらは関係しています。
では具体的に体を動かしてアプローチしていく方法ですが、
まずは人が最強に落ち着ける状態になります。
それは、寝転がること。
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リラックスします。
はい。
まず全体の神経を落ち着けます。
寝転がって、ゆっくりと優しく、呼吸をしてください。
特に吐く息を長く。
できる人は腹式呼吸で。
右が痛いなら左に刺激をたくさん与える
右脳は左半身を支配していて、左脳は右半身を支配しているというのは何となく聞いたことがあると思います。
→右側を動かしたり感じたりする時は左の大脳皮質を使います。
そして、左側の痛みのコントロールは左脳の橋延髄網様体という脳領域から支配されています。
いったん整理してくださいよ。
〜整理タイム〜
で、左の橋延髄網様体は左の大脳皮質に刺激されて痛みをコントロールします。
ということは、左が痛い時は、右半身をたくさん使う、感じることで痛みが多少なりとも緩和すると言われています。
ほへ〜って感じですよね。
どんなことをしようか
では、左半身に何らかの痛みがあると仮定します。
そんな時は、右側を積極的に動かしたり、刺激を与えたりします。
アプローチする前に、事前に体を軽く動かして、怪我しているところの痛みの程度と動きやすさを確認してください。
前章で述べた寝転んだ姿勢になります。
感覚の刺激を与えたいので、右耳にだけイヤホンで音楽を聴きます。
落ち着いた曲の方がいいかな。
右手と右足を上げて、グーパーを繰り返します。
グーパーの力のコントロールをします。
MAXの力でグーをして、10段階くらいで徐々に力を抜いてフワフワのパーをしていきます。
何度か繰り返します。
次は歯です。
歯からの感覚も入れていきます。
右側を(歯がかけない程度に)噛み締めて、また徐々に力を抜いていきます。
可能な人は手足と同時に。
音楽も聴きながら。
立ちましょう。
右で片足立ちになります。
バランスを取りながら、腕でもゆっくり回しておきましょう。
何度か繰り返してから、もう一度故障している部位の動きやすさや痛みの程度を確認してみてください。
プールでもこれはできます。
片手スイム、スカーリング。
痛い方と逆側を動かして刺激を与えます。
劇的に改善するわけではありませんが、少しでもマシになればと思います。
まあ、できるなら施術家とかの判断を聞いてね(笑)
そんで、可能な範囲で運動してちょ。